見返りを求めない! 無功徳その①

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、”見返りを求めない!! 無功徳(むくどく) その①”です。


仏教用語で「功徳」とは、善行・善い行いそのものという意味です。
”善い行いをすると善い結果が生まれる”というのが功徳です。
一般的には「功徳を積む」とかの表現で使われています。



梁の武帝と達磨大師とのエピソードである”無功徳”の話です。


梁の武帝が達磨大師に、「私は寺を建て、仏像をつくり、写経をした、仏像も命じてつくらせた。
ありとありとあらゆる善行を行ってきたから、自分にはたくさんの功徳がたまっているのだろうな」と言って、武帝は達磨がさぞ褒めてくれると内心期待していたのです。

つまり、武帝はこれまで善い行いをしてきたから、善い報いがあるだろうと聞いているのです。

すると達磨はにべもなく『無功徳!!』、
つまり「なにも善い報いなんてありませんよ」と言ったのです。


この達磨の”無功徳”と言った意味は、

どんな善い行いであろうと、どんな立派な行為であろうと、
これをしたならば何らかの善い報いがあるという功利的な考えがある限り、それは本当の善い行いとは言えません。
あるいは自分のした行為を美化し、拡大化してエゴを満足させようとする考え方がある限り、これは何の善い報いはないとの達磨の厳しい考え方です。



このような事は、我々の日常生活でもよく有りますよね。

例えば、「これだけしてあげたのに …… 何でだよ!」
誰もが一度は思った事があるのではないでしょうか?

笑顔で挨拶したら、笑顔で返して欲しいのは人間の性で、恥ずべきことではありません。
しかし、相手が善行を行っていても「見返りを求める姿勢」を感じた途端、何だか浅ましい印象を受けてしまうのも事実です。

それでも、人助けをしたら、御礼の一言くらいはほしいもの、
誰しもが無意識に見返りを期待してしまいがちです!
でも、それは功徳とは言えないのです。


私達はお寺や神社に行くと、それはそれは多くのお願い事をします。
しかし、参拝や修行も自分の利益の為に行うものではなく、打算や下心を捨て、無心の状態で行う事が大切とされています。





このような意味を含んだ言葉が達磨大師の「無功徳」なのだそうです。
見返りを求めない、母親が子供を愛する慈愛の心ようなイメージだと解釈しています。



本物の”孝”とは!!

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、”本物の”孝”とは!”です。


儒教の根本思想とは何かというと”孝”なんですね。
日本は儒教の影響を色濃く受けている国ですので、理解できる人も多いのではないかと思います。





我々人間にとって誰もが避けられない”死”を人類は悠久の歴史をかけて、納得して死を迎えるようにするにはどうすればよいのか探究しづつけてきました。


キリスト教であれば、神に召されることを信じて心の安定を図る。
インド仏教であれば、輪廻転生で来世を待ち望むことで死の苦しみから逃れようとする。


儒教では、その答えを”先祖崇拝”に求めました。
肉体は滅びても子孫に自分を思い出してくれる人がいると、この世に帰って懐かしい遺族に会うことができる。
肉体はいづれ崩壊しても、生命は親から子へ子から孫へと続いていくと考えたのです。

神道でも、「亡くなったおじい様は、これからは神様になって残された家族を守ってくれる」と言うふうに考えたのです。そうすると、身近な者の死を深く悲しまなくてすむ。
さらに、そこから「顔を知らない遠くの祖先たちも家を守ってくれる」と考えると、人々は元気づけらえれました。

現代の生物学でも、DNAは親から子へただ乗り換えていってるだけと同じようなことを言っています。



  親子3代 出初式



①先祖崇拝をきちんとすること(過去)
②子が親に愛情を尽くすこと(現在) 
③子孫一族が栄えること(未来)の3つが合わさった時、
生命の連続に対する考えが生まれ、これこそが”孝”であると考えたのです。

本日のテーマ「孝」は、一般的には②だけを考えがちですが、①②③が3つ重ならないと”本物の孝”にはならないのです。

でも、意識するしないに関わらず、大半の方は”本物の孝を実行している”のではないかと思います。

なぜなら、それが日本国の伝統として我々に受け継がれてきたからです。
そして、私たちには”この伝統を未来へ伝える義務”があるのではないかと思います。


因みに、”孝と忠”がぶつかった時にどちらを優先すべきか?
儒教では”孝”と教え、武士道では”忠”と教えています。




震災で分かった神社の役割!

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、震災で分かった神社の役割です。


東日本震災後、東北一帯の近海を測量していた熊谷 航(わたる)氏は、海側から被災地を見ていて”神社が多く残っている”ことに気づき、福島県の南相馬市~新地町までの海側にある神社83ヶ所の調査を始めました。
(※83ヶ所の神社のうち、被災した神社は14か所)




実際にその場に立ってみると、神社より海側は津波で被災しており、神社より陸側は大丈夫という風景で、神社が津波とのちょうど境目になっていました。
つまり、ほとんどの神社が浸水線の境目に位置していたのです。

調査を進めていくと、地区ごとに神社の標高は違うのですが、地区内の神社の標高はほぼ同じなのです。
しかしながら、被災した14カ所の神社だけがそこからずれた標高に建っているのです。





その理由を調べると、かつて住民はもっと内陸や高台に住んでいたようなんですが、それが長い年月をかけて干潟を干拓するなどして少しづつ標高の低い海側に生活圏を広げていき、その時に一緒に移された神社がすべて被災したのでした。

また、根の張りの浅い杉は今回の津波で根こそぎやられていますが、神社の周りに植えられている居久根(いぐね)という屋敷林は神社を津波から守っており、津波の勢いを殺す効果があることが分かったそうです。





おそらく数百年・数千年の歴史の中で、何回となく大津波が押し寄せて先人たちは被災したのだろうと思います。
その教訓から生活圏を定め、その目印として神社の立てる位置を定め、海沿いに居久根(いぐね)という屋敷林を植林して、津波から逃れる術としていたのです。

これらの事が長い期間ないがしろにされ、忘れられていた事が今回の大参事になったのではないでしょうか。





人間の営みは『大自然の摂理』に謙虚でなくてはならないと言われてきました。

「山を荒らさず、川を荒らさず」生きとして生けるものと『共生』をはかっていかなければならないと考えを改め、私たちのライフスタイルも見直す時期にきているのではないでしょうか。

なぜならば、古来から日本民族はそうやって生きてきた民族だからです。




※いぐね」とは、
風雪から家屋敷を守るためや、食料や建材、燃料として利用するために敷地を取り囲むように植えられた屋敷林のことです。
仙台を中心とした東北地方の太平洋側で広く使われている呼び名で、家を表す「い」と地境の「くね」から屋敷境を表したことが語源だと言われています。
仙台平野の水田地帯に緑の浮島のように見える「いぐね」は、先祖代々から引き継がれた農村での暮らしの知恵であり、また、農村の風土を形づくる独特の風景です。

幸田 露伴三福の教え

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、”幸田 露伴の三福の教え”です。


幸田 露伴の三福の教えとは、「惜福(せきふく)」 「分福(ぶんぷく)」 「植福(しょくふく)」の事です。





『惜福』 ━ 福を惜しむとは、物をいとおしんで大切にすることです。
たとえば、一枚のティッシュペーパーでも一粒のお米でも粗末にせずに、これを大切にしていくことです。


『分福』 ━ 福を分けるとは、自分だけではなくて福を他にも分けることです。

道元禅師が、川に行って仏様にお供えする水を柄杓で汲むときに、柄杓の水をいくらか川に戻すのです。

「川に流れている水はたくさんあるけれども、自分だけがいただいてはいけない。
下流の人達にもこの水を分けていこう、これが分福、福を分けることです。
この考えを取り入れたのが茶道(茶の湯)の作法です。




『植福』 ━ 後の人のために、福を植えて徳を積んでいくことです。
幸田露伴は、下記のような言葉を遺しています。

「今日の吾人は、古代に比して大いなる幸福を有している。
これはみな前人よりの植福の結果である。
よきリンゴの木を有しているいるものは、よきリンゴの木を植えた人の恵みを荷っているのである。
すでに前人の庇蔭による。
吾人もまた植福をなして、子孫におくらざるべからずである。」


『福を独り占めせずに、他に施すだけでなく、未来にも遺せ』というのである。


これが、露伴の幸せの感じ方なんですね。






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