「欽ちゃんの快和術」その⑩

テーマ:ブログ
リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、「欽ちゃんの快和術」その⑩です。



萩欽一氏の著書、「誰とでも心が通じ合う日本語のしゃべり方 快和術」から ”胃カメラをおいしくするための言葉”編です。





 ボクは、胃カメラをのみ込むのが得意なの。人間ドックやなんかで、過去に14回のんでる。

 病院へ行って、胃カメラをのみ込む前に、ボクは先生に、こう言うの。
「ここの病院の胃カメラが、一番おいしいんだよね~」

 すると先生は、
「えっ……‼? そう言われると、かえって、プレッシャーがかかるなぁ」とか言いながら、笑う。

 いよいよ、胃カメラののみ込み開始。
「ゲッ」とか「ウッ」とか言わず、スルスルとのみ込むボクののみっぷりを見て、先生が、「ったくもう、このベテランが」
 って、突っ込む。

 そんなこと言っでないで、早くすませてよ、とか思いつつ、ボクは、おいしそうに最後までのみ込む。
 これは、ボクの作戦。


 胃カメラって、のむほうも緊張するけど、先生のほうも緊張してるのよ。

「ゲッ」っでなる人が多いし、つらいのをわかっててのみ込ませるわけだし。
だから、仮に、「ボク、芸ののみ込みは早いほうなんだけど、胃カメラののみ込みは苦手なのよ」なんて言ったら、先生は、マジでプレッシャを感じて、ガチガチになる。

そうなってくると、手元がおぽつかなくなるから、胃カメラののど越しが悪くなる。


「プレッシャーがかかるなぁ」って、笑いながら自分で言ってる時点で、プレッシャーはゼロ。
「このベテランが」ってボクに突っこみを入れてる時点では、いまだかつてないほどの絶好調ぶりで、見事な手さばきになっている。

だから、ホントにスルッと入るの。

言葉一つで、ラーメンだって、胃カメラだって、おいしくなるのよ。



「欽ちゃんの快和術」その⑨

テーマ:ブログ
リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、「欽ちゃんの快和術」その⑨です。



萩欽一氏の著書、「誰とでも心が通じ合う日本語のしゃべり方 快和術」から ”いい言葉が悪い状況をひっくり返す”編です。




  ボクが40歳になりかけた頃、『欽ドン・良い子 悪い子 普通の子』『欽どこ』『週刊 欽曜日』の視聴率が合計で100%を超えた。

  でも、高視聴率の裏側では、よくないことが続いて起きてたの。
構成作家が交通事放、真屋順子さんが入院、のぞみ(欽どこから生まれた3人組、わらべのメンバー)の事件……。

 だけどボクは、人生には一人勝ちはないと思ってるから、これでチャラってことだなと考えて、動揺はしなかった。
 そして、そういう出来事の中でも、ボクは、いい言葉を探し続けた。



 わらべのかなえ(倉沢淳美)のレコードのことでトラブったときもそうだった。

 のぞみ、かなえ、たまえの3人で”わらべ”として、曲を出してたときに、レコード会社が、かなえだけでレコードを作っちゃったの。

  レコードドの発売直前になって、レコード会社の若い社員から、その話を聞いたボクは、 「そんなの許さない」
  って、怒った。
 「許さないって、そんなの困りますよ。もう出荷しちゃってるんですから」

 「許さない。そのレコードを出したら、トリオのほうを取り消す。わらべの歌手活動は中止」

 「困ります。そんなの困りますよ」

 「困っても、許さない。許さないって言ってるんだから、レコード、戻しなさい」

 「無理です。そんなことできません。私にはできませんから、上の者を呼んできます」

 血相を変えて、部長が来た。

 「いや~、レコー‐ドがもう、店のそばまで行ってるんですよ。発売日まで、あと1週問もないんです。レコードを乗せたトラククが走ちゃってるんです。

回収するとなると、大変なことになります。お金でいうと、5億はかかります。

それくらい大変なことなんです。勘弁してください。萩本さんには、何か違う形で謝ります」

 困ってるのはよくわかったけど、ボクは許さなかった。いや、許せなかった。


 「そういう言葉は、さっき来た部下の人からも聞きました。部長なら、違う言葉を持ってきてよ。同じ言葉なら、持ってこなくていいよ。レコードが店のそばまで行ってるからって、そんな話じゃ許せない。社長呼んで来たほうがいいんじゃないの?」

 社長が来た。
 社長はボクと顔を合わせるなり、 「欽ちゃん、すまなかった。私が悪かった」って、謝った。

 「何億かかろうが、こっちのやったことが悪いんだから、全部戻す。一度回収したうえで、改めて出荷についての相談をさせてもらいたい」

 さすがに社長。
 気持ちのいい言葉を話せるエライ人だった。

 「あのう、社長。店の近くまでトラックが行ってるんなら、トラック賃がもったいないから、レコードを届けちゃったほうがいいんじゃないですか」

 ボクが気持ちのいい言葉で返したら、社長が泣いた。
社長について来てた部長と若い社員は床にしゃがみこんで、涙をボロボロこぼしてた。

 ボクは、しゃがみ込んでるふたりに言った。
 「アンタたち、何に感動してるの。オレの言葉になんて感動してんじゃないよ。社長の言葉に感動しろって。オレは、いい言葉にいい言葉で返しただけなんだから」って。

もともと、こっちには許す用意があったんだから。
 ボクだって、そんなにむちゃなことはできないよ。全部戻すわけにはいかないことくらいわかってるもん。

 だから、怒りながらも、どこで許すか、どこで許そうか、って、ずっと思ってたわけよ。
でも、どこにもいい言葉がないから、許すきっかけがなかっただけの話なの。

 そのきっかけさえあれば、話は一瞬にして、解決に向かう。
 いい言葉が持ってる解決能力って、すごいのよ。




「欽ちゃんの快和術」その⑧

テーマ:ブログ
リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、「欽ちゃんの快和術」その⑧です。



萩欽一氏の著書、「誰とでも心が通じ合う日本語のしゃべり方 快和術」から ”今をしやべるとアドリブになる”編です。





以下、その内容です。


 芸人にとってヽアドリブっていうのは、生命線ともいえるもの。

芸としての、笑いを取るためのアドリブっていうのは簡単じゃない。

 でも、日常会話におけるアドリプっていうのは「アドリブ=即興的に出る言葉」と考えれば、それほど難しくない。
「どうすれば、うまくアドリブを言えるようになりますか?」って、聞かれることがあるんだけど、その答えは、”今をしゃべる”ってこと。

 これができるようになると、日常会話がラクになる。

たとえば、初対面の人とエレベーターにふたりきりで乗って、かなり上のほうの階まで移動しなくちゃいけないような場面で、何もしゃべれないまま到着してしまうようなことはなくなる。

 何もしゃべれないっていうのは、何か気のきいたことをしゃべろうとしている裏返しなの。

この人はスポーツマンっぽいし、サッカーよりも野球が好きな世代だろっから……、なんて、考えた末に、「昨日の高校野球の延長戦は、久々にハラハラしましたね」とか言って、「見てません」 って言われてしまったりする。
    
 こういうときにこそ、今をしゃべる。

「なんか、このエレベーター、遅いですね。扉が閉まるのは早いのに」
「この壁の色のセンスは珍しいですよね」 って具合に。  
                       
これが、エレベーターの中じゃなくて、車の中や歩きながらなら、景色が変わるから、もっといくらでも、アドリブが出てくるはず。   

 朝刊に出ていたニュースは。ちょっと古い今だから、ハズれるかもしれないけど、”今”っていうのは、間違いなく、共通の話題だから、ハズレがない。

 今、目に見えているものをそのまましゃべることができれば、日常会話におけるアドリブとしては、合格点。






「欽ちゃんの快和術」 その⑦

テーマ:ブログ
リペアショップ鹿児島店の坂元です。
今回は、「欽ちゃんの快和術」 その⑦です。





萩本欽一氏の著書、「誰とでも心が通じ合う日本語のしゃべり方 快和術」から、”うまい日本語にコロッとダウン”です。




 「スタ誕(スター誕生)」のプロデューサーの短いひと言にやられた。

 ボクに相談がないまま、番組中のあるコーナーがなくなったことがあったのね。
それでボクは「もう、やめる」って言ったの。

 ボクとしては、相当やめる気だった。

「実はスポンサーの関係で……」とかなんとか、もっともらしい事情説明をいくらされたところで、やめる気だった。
 そんなボクのところへ、「ちょっと話があるんだけど」って、プロデューサーが釆たの。


 で、いきなり、「俺ののこと好き?」って。

「ええ、好きですよ」

「好きな人が困ってるときに、助ける用意はある?」

「ええ、ありますよ」

「ああ、よかった」
 これで、番組続行決定。番組降板、なしよ。

 いかにも難しそうなことを言い出しそうな大人に「俺のこと好き?」なんて言われて、こういう話の流れになったら、やるしかない。
この流れで「やっぱり、やめる」って言うのは、気持ち悪すぎる。

 そのあと、時間が余ったから、一緒にお茶を飲みに行ったら、「欽ちゃん、1年待って。番組のこと、1年間じっくりと考えたいから」って言われたから、ボクは何も言わずに、番組を続けながら、1年待った。



次の年になって、再び、プロデューサーがやって来た。

「あれから1年たったから、また話がしたいんだけど」

「ええ、いいですよ」

「オレ、1年考えさせてくれって言ったよね。だけど、1年考えても、どうしようもないことってあるよね。オレのことまだ好き?」

 「ええ、好きですよ」

 「好きな人がさ、2度困っても、助ける用意ある?」

 「ええ、ありますよ」

 「よかったあ。これでまたお茶が飲みに行けるね」って。

 うまいな~、と思ったよ。でも、ずゐくはない。うまいんだよね。うまいな~、と思ったら、こっちはコロッとダウンするのみ。

 ボクはどんな仕事をするときでも、いい言葉を探してるの。そこにいい言葉があればやる。なければやらない。

スタッフと話をして、その言葉を聞きながら〃これはいける″と思えるかヽ〃これは成功しない。力を入れてもムダと思うか、そのどっちかなのよ。

 「スタ誕」のプロデューサーに「オレのこと奸き?」って言われて、1年待つことになったとき、ポクはこう思った。
 ここにはいい言葉があるから、運がある。ここで踏ん張れば必ず成功する。これは面白いことになりそうだぞ。
 もらったいい言葉を、こんなふうに換言して取り組めば、100パーセント成功する。



「欽ちゃんの快和術」 その⑥

テーマ:ブログ
リペアショップ鹿児島店の坂元です。

今回は、「欽ちゃんの快和術」 その⑥です。




萩本欽一氏の著書、「誰とでも心が通じ合う日本語のしゃべり方 快和術」から、”感情に素直な言菓は、すぐに伝わる”です。





若い男ふた・りが「こんにちは」って、ボクの家にフラツと来たことがあったのよ。

また弟子にしてくれって話かなと思ったんだけど、「いつもテレビ見てます」 って屈託なく言うわけ。

ちょっと、こいつらと話してみようかなって気になって、「で、何?」って聞いたら、「欽ちゃんて、いつも楽しそうにやってるんで。そんなふうに楽しそうに仕事をやってる人って、欽ちゃんしかいないと思ったから、会いに来ました」

 「ボクたち、今、大学4年生で、仕事を選ぱなくちゃいけないんで、どうしたら、楽しい仕事を選べるのか、ちょっと聞こうと思って来ました。ひとりだと来づらかったんで、ふたりで来ました」


 気持ちのいい素直な言葉だったから、「じゃ、上がりなよ」って、話を聞いたの。


「このまま大学を卒業すると、ボクたちは教師になるんです」

「学枚の先生か。いいじゃない、先生。先生になれば」

「いや、ほら、最近、校内暴力とかいって、乱れてるじゃないですか。だから、教師になるのも、どうかな……、って気がして。実際、教師になるのをやめるヤツも多いし……」

 「そういう気持ちで先生になるなら、やめたほうがいい。そういう気持ちでなっても、面白くないだろ。柔遠でも習って、生徒を投げ飛ばそうとか思ったほうがいい。教師になりたがるヤツが減ってるんなら、史上まれに見るお手軽さで先生になれることを面白がったほうがいい」

 ボクがそう言ったら、そいつらふたり、急に明るくなっちゃってさ。

 「そうっか、ものは考えようなんですね。そう言われてみると、教師って面白そうだよな。今日はこいつらに殴られるかもしれない、ってドキドキしながら教えるのって面白いかもしれない」

「スリルを味わえる公務員なんて、なかなかいないですもんね」「オレ、絶対、教師になります」「オレも絶対、スリル満点の中学の教師になります」


 素直で単純で面自いヤツらなのよ。

「なんか気分がスッキリしました」欽ちゃんのおかげです。


ふたりですっかり元気になって、さっそく帰ろうとするから、「おい待て、おまえら、芸能界に来ないか?」って、声かけちゃったもん。

でも、そいつら、「教師のほうが面白そうだから遠慮しときます」って、あっさり帰っちゃた。
 感情に素直なヤツだとさ、もうちょっと話を続けたくなって、つってことになっちゃうのよ。

会話をしてて、気持ちいいからね。



記事テーマ一覧

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2014/03      >>
23 24 25 26 27 28 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 1 2 3 4 5

ブログランキング

フリースペース

ブログバナー

プロフィール

招き猫

靴修理店 店長ブログ!

鹿児島市西千石町のフレッセ厚生市場内にある靴修理・鞄修理・合鍵作製の店「リペアショップ鹿児島店」です。

ホームページ

このブログの読者

読者になる
読者数:0人

お気に入りブログ

最近のトラックバック

参加コミュニティ一覧