しあわせ言葉 ③

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今回は、小林正観さんの本から私が独断と偏見で選んだ、「幸せ言葉 その③」です。





笑うことは共鳴する事、
受け入れること、肯定する事。
笑うことは喜ぶこと。
人生を楽しむこと。            (by 小林正観)

今日から「喜び言葉」「幸せ言葉」「感謝言葉」だけにする。
「楽しい楽しい三年後」が待っている。
     (by 小林正観)

特別日 
「今日」は二つの「特別日」。
過去の人生 最後の日。
楽しい未来の最初の日。 
(by 小林正観)

過ぎてしまった過去には参加できない。
まだ来ていない未来にも参加できない。
私が唯一参加できるのは「今」この瞬間。 
(by 小林正観)

大富豪  
人を見る目の優しさ 出てくる言葉の温かさ。
周(まわ)りをなごませる笑顔のやわらかさ。
無限に有するあなたの財産。
決して減らないあなたの財産。 
(by 小林正観)

ちょうどいい人が私をとり囲む。
不機嫌を投げかければ不機嫌な人が、
笑顔を投げかければ笑顔の人が私をとり囲む。 
(by 小林正観)

好意や善意をすべて受け入れられる人は菩薩。
好意や善意の雨をふらせば、誰でもきっと菩薩になります。 
(by 小林正観)

 

しあわせ言葉 ②

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今回は、小林正観さんの本から私が独断と偏見で選んだ、「幸せ言葉 その②」です。



「不幸」や「悲劇」と思えるものが「泥(どろ)」
「泥」がなければ「蓮(はす)」も咲かない。
蓮の美しい花を咲かせるためには、
「泥」がどうしても必要なのです。
(by 小林正観)

きそわない。
くらべない。
あらそわない。私は私          (by 小林正観)
                  
人生は人との出会いの積み重ね。
「運命」は、人が運んでくる。「私の命」。 
(by 小林正観)

「不幸」も「悲劇」もそう思う心が生んでいる。
「幸せ」もそう思う心が生んでいる。
私が産み落としている「幸(こう)」「不幸」 
(by 小林正観)               

      
喜んでいるあなたを喜んでいる私。
喜んでいる私を喜んでいるあなた。
喜びでつながっているあなたと私。 
(by 小林正観)

三(みつ)る海  
まずは、信頼される人。
そして、尊敬される人、
さらに、安心される人。          (by 小林正観)

グジャグジャの私。 どろどろの私。 
そのドロを糧にして蓮が咲く。
グジャグジャでドロドロの私を励ましてくれる蓮の花。
濃いドロほど、大輪で美しい蓮の花を咲かす。
                      (by 小林正観)

 

しあわせ言葉 ①

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今回は、小林正観さんの本から私が独断と偏見で選んだ、「幸せ言葉 その①」です。



この世に生まれた目的は、「喜ばれる存在になること」。
「喜ばれる存在」の喜びは、「自分が喜ぶ」喜びとは比べものにならない大きさ。 (by小林正観)

投げかけたものが返ってきます。
優しさを投げかけると優しさが、笑顔を投げかけると優しさが、笑顔を投げかけると笑顔が。 (by 小林正観)

泥の中から蓮が咲く 辛さの数だけ蓮が咲く。
たくさんの蓮の花を咲かせるために、たくさんの泥 たくさんの出来事  (by 小林正観)

人生は自分の設計図どおり。
良いことも悪いこともなく、淡々と起きている。それをどう取るかが「自由」自分の見方に「由(よ)る」のが「自由」。 (by 小林正観)
     

「楽しいところ」でなくても楽しい人は、どこに行っても良いのです。どこに行っても楽しいのだから。(by 小林正観)
悟るためには3秒 過去のすべてを受け入れる。現在のすべてを受け入れる。未来のすべてを受け入れる。
受け入れると自分が楽になる。「受け入れる」ことが「悟る」こと。
                              (by小林正観)
ヒトは一人でいるときはヒト、ヒトの間で生きることが「人間」。喜ばれて生きることが「人間」 (by 小林正観)

ちょうどいい 全てがあなたにちょうどいい。
父母も子も夫も妻も兄弟も上司も部下も友人も全てがあなたにちょうどいい。 (by 小林正観)

私が笑顔なら周りの人も笑顔になる。私が不機嫌なら周りの人も不機嫌になる。
私が投げかけてものが私を取り囲む。 (by 小林正観)

聖者は「天の道」に学び 賢者は「地の理(り)」に学び、知者は「古き人」に学ぶ。「学ぶ者」は「学ばぬ者」に学び、「学ばぬ者」物は、「学ぶ者」にも学ばない。 (by 小林正観)

朝日新聞の「従軍慰安婦」報道小史

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今回は、国際派日本人養成講座より、 朝日新聞の「従軍慰安婦」報道小史「私たちはこれからも変わらない姿勢でこの問題を報じ続けていきます」という朝日新聞の「姿勢」とは?です。


■1.「これからも変わらない姿勢で」

  昨平成26(2014)年8月5日、朝日新聞の朝刊は「慰安婦問題の本質 直視を」という見出しの記事を掲載した。なかほどに見開き2ページもの「慰安婦問題を考える(上)」と題した特集記事を置き、翌日「(下)」を載せた。(以下「2014特集記事」と呼ぶ)

  朝日が慰安婦問題の「誤報」を明らかにしたということで、大騒ぎの発端となった記事だが、タイトルからはそんな内容とは窺い知れない。実際、取り消したのはごく一部の記事であり、最後は「私たちはこれからも変わらない姿勢でこの問題を報じ続けていきます」と結んでいる。

  反省も謝罪もなく、今までの姿勢を継続していく、という決意表明なのである。それがどのような姿勢なのか、本稿では、今までの朝日の報道を時系列に概観して、読者各位の判断に供したい。


■2.1982年、「慰安婦強制連行」の「動員指揮官」吉田清治

  朝日の慰安婦報道は、昭和57(1982)年に始まった[a]。9月2日朝刊の社会面で、「慰安婦強制連行」の「動員指揮官」だったという「著述家・吉田清治氏」の証言を大きく取り上げている。「朝鮮の女性 私も連行」「暴行加え無理やり」「元動員指揮官が証言」という見出しをつけ、次のように報じた。

 __________
  朝鮮人男性の抵抗に備えるため完全武装の日本兵10人が同行した。集落を見つけると、まず兵士が包囲する。続いて吉田さんの部下9人が一斉に突入する。若い女性の手をねじあげ路地にひきずり出す。こうして女性たちはつぎつぎにホロのついたトラックに押し込められた。連行の途中、兵士たちがホロの中に飛び込んで集団暴行した。[1,p26]
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  翌1983年7月に、ほぼ同じような内容で、吉田清治の著作『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』(三一書房)が出版された。慰安婦問題に精しい西岡力(つとむ)東京基督教大学教授は「吉田氏を世に出したのは朝日新聞だ。彼の証言に権威をつけた。朝日新聞の責任は大きい」と指摘する。[1,p27]

 朝日は1997年までの15年間で、少なくとも16回にわたり吉田証言を取り上げた。たとえば1991年5月22日には連載企画「手紙 女たちの太平洋戦争」の一環として、「従軍慰安婦」「木剣ふるい無理やり動員」「加害者側の証言 記録必要と執筆」の見出しで吉田の証言を写真付きで掲載した。

  吉田証言以外の「慰安婦」報道も含めると、データベース調査では1985年から90年までに朝日は54件の報道をしており、読売、毎日、NHKも含めた合計72本のうち75%を占めていた。まさに「従軍慰安婦」報道は朝日の独壇場だった。[2]


 ■3.1991年8月11日 「元朝鮮人従軍慰安婦」証言報道

  1991年から93年にかけて、朝日は「従軍慰安婦」問題で一大キャンペーンを展開する。慰安婦報道記事は、それまでは年平均10件以下だったのに、91年150件、92年725件、93年424件と毎日のように報道を始める。それに煽られて読売、毎日、NHKも含めた合計では、それぞれ252件、1730件、1029件と爆発的に増加した。

  91年からのキャンペーンの第一弾は、同年8月11日、韓国在住の元慰安婦の証言を、「思い出すと今も涙 元朝鮮人従軍慰安婦」「戦後半世紀 重い口開く」という見出しで掲載した記事だった。元慰安婦がメディアで証言したのは初めてで、大きな反響を呼んだ「スクープ」記事だった。[a]

 この記事で朝日は、元慰安婦が「女子挺身隊」の名で「17歳の時、だまされて慰安婦にされた。2,300人の部隊がいる中国南部の慰安所に連れていかれた」と報じた。

  しかし4日後の8月15日、韓国のハンギョレ新聞は、この元慰安婦・金学順さんがソウル市内で行った記者会見に基づき、こう紹介した。

 __________
 生活が苦しくなった母親によって14歳の時に平壌のあるキーセン検番(養成所)に売られていった。3年後の検番生活を終えた金さんが初めての就職だと思って、キーセン検番の養父に連れていかれた所が、華北の日本軍300名余りがいる部隊の前だった。[1,p54]
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  金さんらは、同年12月に日本政府を相手に国家賠償請求を求める裁判を起こしたが、その訴状にも「親によって売られた」事が書かれていた。


■4.「母親に売られ、養父に連れられて行った」事を隠して

 金学順さん自身の「母親に売られ、養父に連れられて行った」という証言にも関わらず、朝日はそれには触れずに、「強制連行」されたかのような報道を続けた。たとえば91年12月25日の記事にはこうある。

 __________
 「そこへ行けば金もうけができる」。こんな話を地区の仕事をしている人に言われました。・・・近くの友人と2人、誘いに乗りました。」

 「平壌駅から軍人たちと一緒の列車に乗せられ、3日間、北京を経て、小さな集落に連れていかれました。・・・私と、友人は将校のような人に、中国人が使っていた空き家の暗い部屋に閉じ込められたのです。」[1,p56]
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  この記事だけ読めば、いかにも金さんは日本軍に強制連行されたように思い込む読者も少なくないだろう。「地区の仕事をしている人」では官憲のようだし「軍人たちと一緒の列車」では、いかにも軍に移送されたように読める。しかし誘ったのも、連れていったのも養父なのだ。

  この記事を書いたのは植村隆記者で、前節の国家賠償請求訴訟を起こした「太平洋戦争犠牲者遺族会」の会長の娘と結婚している。当然、金さんの記者会見や訴状の内容も知っていたはずで、「親に売られた」事を隠して、「強制連行」されたかのような記事を意図的に書き続けていたのである。

  これらの記事を当時から「捏造記事と言っても過言ではない」と批判した西岡力教授を、植村は今になって名誉毀損で訴えている。

  なお、朝日の「2014特集記事」では、植村の記事に関しては訂正していない。「吉田証言」なら、社外の人間に騙されたと言い訳もできるが、自社の記者が捏造報道を行った事を認めては、インパクトが大きすぎる、と判断したのではないか、との憶測がある。


■5.92年1月 「慰安所 軍関与示す資料」

 「従軍慰安婦」キャンペーンの第2弾が、92年1月11日に、1面トップで「慰安所 軍関与示す資料」と報じた記事だった。

  内容は、悪徳業者が女性を騙したり、誘拐したりする問題が多発しているので、「業者の選定をしっかりし、地方憲兵警察と連繋を密にせよ」という陸軍省の慰安所に対する通知だった。「軍による強制連行」とは正反対の人道的な「関与」である。

  しかし、この記事が宮沢首相訪韓の5日前に発表されたことにより、ソウル市内で抗議・糾弾のデモや集会が相次ぐ事態となり、宮沢首相は何度も謝罪をするはめになった。

 「2014特集記事」では「首相の訪韓時期を狙ったわけではありません」と述べているが、そもそも1月11日の記事で「宮沢首相の16日からの訪韓でも深刻な課題を背負わされることになる」と書いており、同記事はそういう事態を予測していたのである。[1,p83]

 さらに朝日は翌日の社説で、戦地での慰安所の設置・運営に軍が関与していたことは「いわば周知のことであり、今回の資料もその意味では驚くに値しない」と述べている。[1,p60]

 周知の事実を、わざわざ首相訪韓の5日前に、さも大スクープであるかのように一面トップで取り上げて、予想通りの「深刻な課題」を背負わしたのである。


■6.1992年 産経、現地調査で「吉田証言」への疑惑

  朝日の91~93年の「従軍慰安婦」キャンペーンが奏功して、日韓の外交問題にまで発展すると、他紙もこの問題をとりあげるようになる。

  吉田証言に関しては、読者から「そんなことは見たことも聞いたこともない」「もし事実だとしても、それは例外で、一般化するのは不当である」という投書が相次いだという。

  1992年3月3日夕刊のコラム「窓」はそのような投書に対して、「知りたくない、信じたくないことがある。だが、その思いと格闘しないことには、歴史は残せない」と書いた。[1,p29]

「強制連行」が事実かどうか、という読者からの問題提起に対して、「知りたくない、信じたくない」から、そんな事を言うのだろう、それではダメだ、という頭ごなしのお説教である。

  しかし、事実の検証に乗り出した新聞があった。現代史家の秦郁彦氏による済州島での現地調査結果を、産経が1992年4月30日に報道した。そこでは吉田の著作に関する地元の「済州新聞」の89年8月14日の記事が引用されている。

 __________
  島民たちは「でたらめだ」と一蹴し、この著作の信ぴょう性に対して強い疑問をなげかけている。

  城山浦の住民チョン・オク・タンさん(85歳の女性)は「250余の家しかないこの村で、15人も徴用したとすれば大事件であるが、当時そんな事実はなかった」と語った。

  郷土史家の金奉玉氏は「1983年に日本語版が出てから、何年かの間追跡調査した結果、事実でないことを発見した。この本は日本人の悪徳ぶりを示す軽薄な商魂の産物と思われる」と憤慨している。[1,p34]
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■7.1997年、吉田証言の「真偽は確認できない」

  この産経記事は、朝日の報道にも影響を与えた。「2014特集記事」によれば、この産経記事の直後、朝日の社会部記者が、デスクから指示されて吉田に対して、裏付けのための関係者の紹介やデータの提供を求めたが、「拒まれた」という。

  また、「軍関与資料」報道から引き起こされた日韓外交問題に関して、1992年7月6日には、慰安婦に関する日本政府による初めての調査結果が発表され、慰安婦強制連行を裏付ける資料が見つからなかったことも明らかにされた。

  しかし、この政府調査結果に関しても、1993年3月20日社説で次のように「負け惜しみ」のような言い訳を述べている。

 __________
  朝鮮半島からの労働者の強制連行があったのに、慰安婦についてだけは、強制がなかったと考えるのは不自然だろう。敗戦時に焼却された文書は少なくないはずだし、文書に「強制徴用」の事実を明記するのは避けた事も考えられる。[2]
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  しかし、本当の所は、朝日も「強制連行」が事実ではない事をこの頃から認識していたようだ。「2014特集記事」では「93年以降、朝日新聞は強制連行という言葉をなるべく使わないようにしてきた」と言い訳している。

  吉田自身もその後、『週刊新潮』の1996年5月2,9日号で「本に真実を書いても何の利益もない。関係者に迷惑をかけてはまずいから、カムフラージュした部分もあるんですよ。(略) 事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃありませんか。チグハグな部分があってもしょうがない」と語った。

  97年3月31日の「従軍慰安婦 消せない真実」と題した特集記事では吉田証言について「済州島の人たちからも、氏の著述を裏付ける証言は出ておらず、真偽は確認できない」と誤魔化している。


■8.国際問題への広がり

 朝日が91~93年に1299本もの記事による「従軍慰安婦」キャンペーンをやり、しかも吉田証言の虚偽が明らかになった後も、訂正をせずに頬被りしたので、その影響は国際社会に広まっていった。

  1996年、国連人権委員会のクマラワスミ報告は、吉田証言などを基に、「慰安婦は日本政府によって強制連行され、性奴隷となった」として、元慰安婦への賠償を日本政府に求めた。

  2007年には、米国の下院で「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」、EU(欧州連合)でも「慰安婦対日非難決議」が可決された。現在でもアメリカでは韓国系住民による慰安婦像・碑の設置が続いており、2015年2月現在、8ヵ所に設置されている。これにより、在留邦人の子弟がいじめにあったケースが報道されている。

  しかし、「2014特集記事」では、朝日は自らの報道が国際社会にも大きな影響を与えた点に触れていない。「強制連行という言葉をなるべく使わないようにしてきた」1993年頃に、きちんとした訂正記事を出していたら、国際社会で我が国が虚偽の汚名を着せられることはなかったろう。

  しかし、そんな声も馬耳東風のようだ。本年1月22日付けの社説では数研出版の高校公民教科書で「従軍慰安婦」と「強制連行」の文言を削除する訂正申請を行ったことを、「慰安婦問題は日本にとって負の歴史だ。だからこそきちんと教え、悲劇が2度と起きないようにしなければならない」と批判した。

 「2014特集記事」で述べた「私たちはこれからも変わらない姿勢でこの問題を報じ続けていきます」という覚悟は本物だった。

  小誌は、朝日にこうお返ししたい。「慰安婦『捏造』問題は日本にとって負の歴史だ。だからこそきちんと教え、悲劇が2度と起きないようにしなければならない」
 (文責:伊勢雅臣)

 

国際社会は嘘ばかり

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今回は、国際派日本人養成講座 より「国際社会は嘘ばかり」です。


北野幸伯『クレムリン・メソッド』を読むと国際情勢について目から鱗状態になりますので、興味のある方は、是非お読み下さい。



アメリカ、中国、ロシア等々、それぞれが自国の戦略に沿ったプロパガンダで国際社会を騙している


1.中国の「平和的台頭」という嘘

  2010年に起きた尖閣諸島における中国漁船体当たり事件は、日本中を震撼させたが、その2年前に「尖閣諸島から日中対立が起こる」ことを予測した識者がいる。本誌にもたびたび登場いただいているモスクワ在住の国際関係アナリスト北野幸伯氏である。

  氏の最新著「日本人の知らない『クレムリン・メソッド』世界を動かす11の原理」[1]では、なぜそういう予測ができたかの種明かしをしている。

  それは簡単なことで、「アメリカが撤退した後に、中国が何をしたのか」に関する事実を見てみればすぐに分かるという。

(1) 1973年にアメリカは南ベトナムから撤退。翌1974年1月、中国は西沙諸島の南ベトナム実効支配地域に侵攻し、占領。その後、同諸島に滑走路や通信施設を建設。

(2) 1992年、アメリカ軍はフィリピンのスービック基地、クラーク空軍基地から撤退。1995年1月、中国はフィリピンが実効支配していた南沙諸島ミスチーフ環礁に軍事監視施設を建設し、そのまま居座った。

  要は、中国は米軍が後退した真空地帯にはすぐに侵出する、という事実である。尖閣諸島も当時、米軍が日米安保の対象にするかどうか明確にしておらず、また民主党政権の弱腰もあって、軍事的には真空地帯であった。


■2.『国益』のために国家はあらゆる『ウソ』をつく

 中国は口先では「平和的台頭」などと言っているが、「国益のために、国家はあらゆるウソをつく」というのが、国際社会の原理であり、それを見破るためには、「真実は、言葉ではなく行動にあらわれる」というのが、氏の考え方だ。

  中国の「平和的台頭」に呼応するように、日本国内でも「沖縄に米軍基地はいらない」「平和憲法を守っていれば戦争は起きない」などと言う人がいまだにいる。そういう嘘に騙され続けたら、我々の子孫はベトナムやフィリピンのみならず、チベットやモンゴル、ウィグルのような目に逢うかもしれない。

  それを避けるためには、こういう嘘を見破るだけの見識を我々は持たなければならない。

  北野氏はロシアの外交官や情報員を養成するモスクワ国際関係大学を日本人として初めて卒業しており、国際政治の嘘を見破る方法を今回「クレムリン・メソッド」として説いている。そのさわりを紹介したい。


■3.「世界のすべての情報は「操作」されている」

  前節の「国益のために、国家はあらゆるウソをつく」というのが、クレムリンメソッドの第7の原理だが、それに続く第8の原理が「世界のすべての情報は操作されている」だ。

  世界にはいろいろな「情報ピラミッド」があり、その国の国民や世界に対して、都合のよい情報を流すというプロパガンダを行っている。

 「米英情報ピラミッド」では、「米英に都合のよい情報」が流される。
 「中共情報ピラミッド」では、「中国共産党政府に都合のよい情報」が流される。
 「クレムリン情報ピラミッド」では、「ロシア政府に都合のよい情報」が流される。

  日本人は「米英情報ピラミッド」しか知らないので、そのプロパガンダに騙されやすい。しかし、たとえば、「クレムリン情報ピラミッド」がどんな情報を流しているか調べてみれば、両者の食い違いから、世界の実態がよりよく見えてくる。

  たとえば昨年3月のロシアによるクリミア併合は、欧米そして日本では「ウクライナ領クリミア自治共和国とセヴァストポリ市を、ロシアが武力を背景に併合した国際法違反」と言われている。

  しかし、クレムリン情報ピラミッドでは「クリミアは1783年から1954年までロシアに属していたロシア固有の領土」であり、「クリミアで住民投票が実施され、97%がロシアへの編入を指示したから」と一蹴する。

  そして「欧米は2008年、コソボ自治州がセルビアから一方的に独立するのを支持したではないか? コソボが合法なら、なぜクリミアは違法なのか?」と反論する。

  こうした二つの対立する「情報ピラミッド」を比較すれば、その矛盾から、どちらが嘘をついているか、見えてくる。これが北野氏の強みであろう。


■4.「世界の『出来事』は、国の戦略によって『仕組まれる』」

 「中共情報ピラミッド」から流されているのが、「日本の軍国主義復活」「日本は第二次大戦の結果を覆そうとしている」「日本は中国から釣魚諸島(尖閣諸島)を盗んだ」などというプロパガンダだ。北野氏は次のようなロシアからの報道を紹介している。

 __________
  中国の著名な専門家は、中国と同様、日本と領土問題を抱えるロシアと韓国に対し、反日統一共同戦線を組むことを呼びかけた。
 (中略)

  郭氏(上記の専門家)は対日同盟を組んでいた米国、ソ連、英国、中国が採択した一連の国際的宣言では、第二次大戦後、敗戦国日本の領土は北海道、本州、四国、九州4島に限定されており、こうした理由で日本は南クリル諸島、トクト(竹島)、釣魚諸島(尖閣諸島)のみならず、沖縄をも要求してはならないとの考えを示した。[1,p294]
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  中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めたのは1971年であり、第2次大戦とはまったく関係がないので、上記の主張は完全な嘘である{C]。おそらく言っている本人も、そんな事は百も承知だろう。知っていながら、平然と嘘を流すのがプロパガンダである。

  しかも、中国は尖閣諸島だけでなく、沖縄への野心を持っていることをこの発言は示している。尖閣と沖縄を中国が握れば、中国海軍は太平洋に自由に侵出できるようになり、米軍はグアムまで後退して、西太平洋は「中国の海」となる。

 「中国の海」に浮かぶ日本列島は、資源輸入のシーレーンを支配されて、中国の属国とならざるをえない。中国は日本の富と技術を自国のために使えるようになる。そうすれば、アメリカにも十分対抗できる覇権を確立できるのである。[a,b]

「世界の出来事は、国の戦略によって仕組まれる」とは、クレムリン・メソッドの第9の原理である。中国漁船体当たり事件も中国の太平洋侵出という戦略の一環である。


■5.「戦争とは、『情報戦』『経済戦』『実戦』の3つである」

  続く第10の原理が「戦争とは、情報戦、経済戦、実戦の3つである」。武士道の伝統を持つ日本は、戦争と言えば、武器を持って戦う戦闘という先入観がある。その「実戦」の前に、相手を周囲から孤立させる「情報戦」、相手の経済力を弱める「経済戦」がある。孫子を生んだ中国人は「戦わずして勝つ」ことを目指す「情報戦」が得意である。

  北野氏は、先の大戦での我が国の敗戦は、日本が孤立してアメリカ、イギリス、中国、ソ連と戦った点にあるとして、その起点を1932年11月、「満洲国問題」を検討する「国際連盟理事会」に求める。

  この理事会で中国側代表は、すでに「偽書」と判明している「田中メモリアル」の有名な一節を読み上げた。1927年に当時の田中義一首相が天皇陛下に上奏した、とする偽文書である。

 __________
  シナを制服せんと欲せば、先ず満蒙を征せざるべからず。世界を制服せんと欲せば、必ず先ずシナを制服せざるべからず。
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  このプロパガンダが奏功して、翌1933年2月の国際連盟総会では満洲国建設の是非に関する採決が行われ、42カ国が反対、賛成は日本だけ。激怒した日本は国際連盟を脱退した。この後、日本は中国全土で「日貨排斥」という経済戦争を仕掛けられる。[d]

 現代中国の仕掛ける「南京大虐殺」「日本軍国主義」「靖国参拝」「魚釣諸島」など対日批判は「情報戦」であり、日本企業をターゲットにした暴動やキーマテリアルの対日禁輸は「経済戦」である。戦前も戦後も中国のやる事は変わらない。「戦争はもう始まっている」と北野氏は指摘する。


■6.慰安婦問題は中国の対日情報戦の傑作

 「慰安婦」問題も中国の仕業で、表だって動いている韓国は「中国の操り人形」だと、米国の著名なジャーナリスト、マイケル・ヨンが指摘している。

 __________
  グレンデール(JOG注: 慰安婦像が建てられた米国の市。日系市民を中心に像撤去の裁判を起こしている)で起きた裁判の訴状を見ると、グローバル・アライアンス(世界抗日戦争史実維護連合会)が姿を見せています。この組織は在米中国人を中心とし、中国政府との協力も密接です。慰安婦問題ではこの中国の動きこそが核心なのです。[2]
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  マイケル・ヨン氏は、米政府が8年もかけた日独の戦争犯罪に関する調査で、日本の戦争犯罪に関する14万2千ページの未公開・秘密公文書でも慰安婦の強制連行を裏付ける史料は一点も発見されなかった事を指摘している。[3]

「慰安婦」問題は、次の目的にかなう情報戦の傑作である。

 - 韓国内の反日運動を盛り上げ、同時に日本国内でも執拗な韓国の執拗な攻撃に反韓ムードを盛り上げる。

 - 米国で日本の「戦争犯罪」をアピールし、日米関係にひびを入れる。

  すなわち「慰安婦」攻撃は、韓国を中国陣営に引き入れ、米国を日本から遠ざけ、日本を孤立させるための「情報戦」なのである。

 __________
  中国情報ピラミッドに日本国内で内通しているのが、朝日新聞などの偏向マスコミだ。この問題については、今までの弊誌記事をまとめた週刊メール入門講座「国民を欺く捏造報道」で紹介しているので、参照ください。
http://blog.jog-net.jp/201501/article_1.html
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■7.「『日本』情報ピラミッドは存在しません」

  こういう中国の「情報戦」にどう応戦するか。「慰安婦」問題については、河野談話の検証がなされ、日本軍が強制連行したという事実は一切、見つかっていない事が再確認された。自ら「慰安婦強制連行をした」という吉田清治の証言が嘘であったことを、朝日新聞もようやく認めた。

  上記のマイケル・ヨン氏の紹介した米政府調査とあわせて、今後、日本政府や民間が粛々と事実を発信していけば、「慰安婦問題」はプロパガンダだったということが判明するだろう。

  ただ、これは「慰安婦問題」という「中共情報ピラミッド」からの攻撃の一つをかわしたというだけで、防戦だけでは勝てない。北野氏も「『日本』情報ピラミッドは存在しません」[1,p260]と言っているが、情報戦においても「専守防衛体制」しか、持っていない点が、我が国の最大の弱点なのである。

  日本情報ピラミッド、それもプロパガンダではなく、事実と良識に基づいて、国際社会が共感、納得できるような歴史観、世界観を発信する必要がある。こうした日本情報ピラミッドによって、日本人も世界の人々も、中共情報ピラミッドの嘘を見抜けるようにすることが、情報戦争に勝ち、中国の属国に転落する道を避ける戦略である。


■8.「日本の自立」は、『私の自立』からはじまる

 日本情報ピラミッドのひな形はすでにある。それは「日本はソ連や中共の全体主義の防波堤として戦ってきた」という史観である。これはアメリカ共和党陣営の中で脈々と伝えられている「第2次大戦でアメリカは戦う相手を間違えた」という史観に通ずる。

  現在の「アメリカ情報ピラミッド」は民主党系のマスコミが握っているので主流にはなっていないが、第2次大戦中の資料の公開が進み、次第にこの史観が力を得ている。

  すでに弊誌で何回か紹介したが、そのあらましを述べれば、

(1) ルーズベルト政権内にソ連スパイが多数潜入しており、ハル・ノートなどで日本に無理矢理、開戦させるように仕向けた[d]。(日本側でも、尾崎秀實らソ連スパイが日本と蒋介石を戦わせるよう世論工作をしていた[e])

(2) 日本敗北後も、米政府の中に、蒋介石の足を引っ張り、中国大陸が中国共産党の手に落ちるにを助けた人物がいた[f]。

(3) ソ連・中共は朝鮮半島全域の共産化を狙って朝鮮戦争を引き起こしたが、防波堤だった日本を破ってしまった事により、アメリカは直接、戦わねばならなくなった。[g]

 この史観から見れば、現在も日米同盟が中国に対する「防波堤」となっていることが容易に見てとれる。この史観を、日本国民が自らの頭でしっかりと理解・納得していく事ができれば、現代日本を欺いている中共やアメリカの情報ピラミッドから自立できる。

 __________
 「日本の自立」は、『私の自立』からはじまる[1,P348]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  北野氏は、これがこの本を書いた理由だと語っているが、まさに同感である。

 (文責:伊勢雅臣)

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