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愛嬌力を磨く

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。


今回は、書店「読書のすすめ」店長、清水克衛氏の心に響く言葉より…「愛嬌力を磨く」です。


私の友人のフリーライターの話です。

あるパーティーではじめて会って、名刺交換した編集プロダクションの社長から、数日後電話がかかってきたんだそうです。

挨拶して数分立ち話をしただけなのに、なんだろうと思ったら、いきなり著名人のインタビューをして欲しいという依頼でした。

もちろん、快く引き受けて原稿を納めたのだすが、その時彼は、その社長に聞きました。


「なんで、1回しか会ったことのない私に、これまでの実績も聞かず、こんな大事な仕事を任せてくださったんですか」

そしたら、社長はこう答えたそうです。

「たくさんライターさんは知ってるけど、あなたに会った瞬間に、あ、なんかこの人すごく明るくて、一緒に仕事したら楽しそうだって思ったんです」


このご縁で、彼は、それからその仕事以降も、その編集プロダクションとはずっと良好な関係だそうです。

物を売る商売に置き換えて考えると、彼は、彼が売る商品の説明も一切なしで、それを売ることに成功したわけです。

要するに彼は、この社長に「好かれた」わけです。


「人に好かれる」

そうひと言でいっても、実は、これがとってもむずかしいんですね。

「好き嫌い」というのは、どうしても感情に大きく影響されれます。


それではどうすれば、人から、「あ、あの人、ちょっと好きかも」と思われるようになると思いますか?

もっとも理想的なのは、「憎めない人だなぁ」

多少おっちょこちょいでも、失敗しても、笑って許せてしまう。

そんな人になることだと思います。


それに必要なのは、話し方のうまいヘタなどではなく、ズバリ、【愛嬌(あいきょう)】です。

松下幸之助氏は、松下政経塾の面接試験の選考基準を聞かれて、

「運の強そうな人と、愛嬌のある人やな」

と答えたそうです。


愛嬌のある人というのはつまり、

「いつも笑顔で、挨拶ができる人」です。


自分が上司なら、部下は理屈をいうヤツよりも愛嬌があるヤツのほうがいいでしょう。

「そうおっしゃいますけど、私はこう思います」

なんて、自分の考えをスパッというのが、理屈では正しいかもしれません。

よく学生にそういう人がいるんですけど、そういう人は社会に出たら嫌われちゃいますよ(笑)。


『一瞬で忘れられない人になる話し方30のコツ』Gakken




斎藤一人さんは、愛嬌についてこう語る。

「しかめっ面で、ツイてる人って見たことないんです。

仕事でもなんでも、『笑顔のすてきな人』のほうが勝ちになってきちゃう。

愛嬌(あいきょう)が大事なんです。

仕事というのは、愛嬌の問題なの。

愛嬌とは実力なんです」


いつも、しかめっ面で、不機嫌そうで、暗そうな顔をしていたら、運の女神は近寄ってこない。

やって来るのは、疫病神(やくびょうがみ)や貧乏神だけ。


愛嬌のある人には、相手を喜ばせる言葉や、振舞いがある。

それが、愛のある言葉と笑顔。

愛嬌力を磨きたい。



心をしなやかに保つ

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。


臨済宗全生庵住職、平井正修氏の心に響く言葉より…「心をしなやかに保つ」です。


《風にそよぐ荻(おぎ)の如(ごと)し。柔剛強弱此処(じゅうごうきょうじゃくここ)なり。》(山岡鉄舟)

「心は風にそよぐ荻のようであれ。

時には柔軟に、時には剛毅に、時には強く、時には弱く、そういうしなやかさが大切である」


心というものを荻にたとえている。

風が吹くまま右へ行ったり左へ行ったり、自由自在なしなやかな心が大切だという。


それは子供の心にも似ている。

子供は毎日毎日、朝から晩まで親に怒られているのにめげない。

何度注意してもいうことを聞かない。

最後は親が根負けするほどである。


人は皆、もともとそういう心を持って生まれてきた。

ところが、成長していくにしたがって体が硬くなるのと一緒に心も固くなっていく。

だから年寄は得てして頑固になる。

これは自然に固くなるというよりも、自分で固くしてしまうというほうが的確かもしれない。


私の母が湯河原のケア付きマンションに越したときの話である。

最初はそういう場所に行けば同年代の友達もできて、生活のペースも話題も合って暮らしやすいのではないかと思っていた。

ところが、そこに住んでいるのは年をとって頭が固くなっている人たちだから、新しい話題もなくて、話といえば昔話と食べ物の話と病気の話ばかりだという。

それはそれで気楽なのかもしれないが、そいう話ばかりしていると間違いなく老いていく。


学校の先生がいつまでも若々しいのは、いつも子供と接しているからだろう。

世代の違う人間と接するのは面倒なこともあるけれど、肉体的にも精神的にも自分を固くしないためにはそういうことも必要だ。


人は何もしなければ一つの考え方に凝り固まってしまう。

自分ではそれが正しいと思って生きているわけだが、その正しさとは自分勝手な正しさにすぎない。

だから百人いたら百人の正しさがあっても不思議ではない。

ところが、年をとると、それがなかなか理解できなくなっていく。

もっともっと本来の心の柔軟性、子供のめげない姿に我々は立ち返らないといけないだろう。


「俺は信念を持っている」という人を見ると凄いと思うが、信念などはなくてもいいのだ。

それが言い過ぎならば、少なくとも自分の信念をわざわざ口に出す必要はない。

「俺はこういう信念を持っている」と声高にいうのは、よほど自分に自信がないか、虚栄心の塊なのかのどちらかであろう。

相手の信念をも理解できる人ならばともかく、自分の信念だけを振りかざす人は信用ならない。

いつもしなやかな心でいたいものだと思う。


『山岡鉄舟修養訓』致知出版社




《外柔(がいじゅう)にして内剛也(ないごうなり)》

と、山岡鉄舟師は言う。

外見はニコニコとソフトな感じであるが、心の内には厳しさや強さを秘めていなければならない。


とかく我々は、人にバカにされまい、なめられまいとして、虚勢を張ってしまう。

そして、自然に振る舞えない。


「風疎竹(かぜそちく)に来る  風過ぎて竹に声を留(とど)めず」 という、菜根譚(さいこんたん)の中の言葉がある。

一陣の風が竹林に吹いたとき、竹はザワザワと音がする。

しかし、一旦風が通り過ぎてしまえば、竹林はまるで何事もなかったかのように静まり返る。


多くの人は、誰かに何か嫌なことを言われたり、バカにされたりすると、いつまでもそれに執着し、ザワザワとして心が静まることができない。

いくつになっても、心をしなやかに保っていたい。


「時代に乗り遅れないために!」

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。


今回は、赤羽雄二氏の心に響く言葉より…「時代に乗り遅れないために!」です。


現在、AI(人工知能)や自動運転などの言葉を聞かない日はありません。

インターネットの普及以来、技術の発展が驚くほど加速してきました。

たとえば囲碁は非常に複雑な競技なので、AIが囲碁の世界のトップレベルの棋士に勝つのは、かなり先だと言われていました。

ところが昨年、グーグルの子会社、ディープマインド社が開発した「アルファ碁」が世界の囲碁界の最強棋士のひとり、イ・セドル9段に勝ってしまいました。

2012年から急速に研究が活発になったディープラーニング(深層学習)により、教え込まなくても、勝手に賢くなるシステムが普及し、AIのレベルが一気に上がったのです。

ディープラーニングにおいては、AIが膨大なデータから特徴を見つけ出し、情報をより深く伝達しながら学習を繰り返すことで急速にレベルアップしました。


プログラミングですら、人が書かなくても一部あるいは大部分をAIが進めてくれる時代が迫りつつあります。

人が構想をまとめれば、それに沿って自動に作業を進めてくれようになると期待しています。


自動運転にしても、ここにきて世界中で実証実験が行われるようになりました。

運転手のいないロボットタクシー、無人トラックが一般道路を走るのもそれほど遠いことではありません。


インターネットの事業機会をもっともうまく活かした、米国のフェイスブック、グーグル、アップル、アマゾンが4強と呼ばれ、全世界で圧倒的な力を発揮しています。

時価総額も40~80兆円と日本企業の数十倍になり、次々に有力ベンチャーを買収してさらに競争力を上げています。

AIや自動運転への巨額投資も彼らの特徴で、日本企業が逆立ちしても追いつかない状態です。


自動運転の普及に伴い、車を買うよりも必要に応じて使えばいい、というシステムになっていきます。

自動運転になると、必要なとき、「運転手のいらないタクシー」、すなわち「ロボットタクシー」をさっと家の前に呼べるようになります。

移動先で駐車場を探す手間もいりません。

もちろん、車を保有する税金も必要ありません。

通勤や週末用に自動車を購入していた個人にとっては、その分費用が浮き、余裕が生まれます。

車が保有から利用される時代には、車を購入する人が大きく減ります。

トヨタ、ホンダなど、世界的な競争力を持つ国内自動車メーカーも、急速に業績が悪化する可能性があります。

自動車メーカーだけではなく、それらに大量の部品を提供している部品メーカー、あるいは組み立てメーカーの仕事も減っていくでしょう。

その結果、整備工場、自動車保険などの仕事も大幅に減っていきます。


電気自動車専業の米国のテスラモータースの販売台数が好調で、時価総額も5兆4000億円と、ビックスリーの一角を占めるフォードを抜いて、全米の自動車メーカー2位になりました。

勢いからいって、最大手GMを抜く可能性も出てきました。

EV(電気自動車)の最大の特徴は、ガソリン車と比べて部品点数がはるかに少なく、モーター、バッテリー、制御装置、タイヤなどの部品を購入すれば、技術力がそれほどなくても比較的簡単に製造できることです。

自動運転により事故がほぼ起きなくなるため、剛性の高いボディやシャーシが不要になります。

家電製品や携帯電話のほうが自動車より参入しやすいように、EVメーカーへの参入障壁はぐんと下がります。

その結果、トヨタ、ホンダなどは、競合が増えて業績が悪化する可能性が高いでしょう。

代わって経営力があり、センスの良いメーカーが多数登場するはずです。


今後10年間、ブロックチェーンが産業、企業、個人に大きな影響を与えていきます。

ブロックチェーンは、AI、ロボット、自動運転、ドローン、IOTなどを安心して動かすベースになります。

簡単に言うと、ブロックチェーンとは、インターネット上に構築される「改ざんの心配がほぼない分散型台帳」です。

ただのデータベースですが、参加者それぞれが同じデータベースを持ち、新しい取引の記録がどんどん足されていくので、誰かの悪意で書き換えたりすることができなくなっています。

お金の動きだけではなく、契約内容やそのほかの取り決めも合わせて、改ざん不可能な状態で記録するものです。

参加者がそれぞれ記録しますので、中央の組織がすべをコントロールする中央集権型から、フラットな分散自律型に変わると言われています。

また、どこかが攻撃されても多数のコピーがあるので、貴重なデータが失われる心配もないというのが最大の特徴です。


ブロックチェーンは、暗号通貨で有名なビットコインのベースでもあります。

こうした暗号通貨や金融だけではなく、ブロックチェーンは、あらゆる産業で有用であり、大きな影響を与えます。

世界を代表する政治家や実業家が討議するダボス会議では、今年、ブロックチェーンについての議論がメイントピックでした。

多数の世界的企業がブロックチェーンを本格的に取り入れようと、真剣な取り組みをしています。


『3年後に結果を出すための最速成長』ベスト新書




赤羽雄二氏は本書の中でこう語る。

1.AI、ロボット、自動運転、EV、ドローン、IOT、ウェアラブル、ビッグデータ、医療、ブロックチェーンなどの技術の発展に伴い、今後少なくても10年以上、激動の時代が続く。企業は何とか生き残ろうとしますが、変化できない大企業、中小企業、ベンチャーは退場することになります。

2.今後、能力が高く貢献できる人は、年齢に関わらず活躍し続けることになる。

3.かなり多くの肉体労働や単純な事務作業は、10年もしないうちに減っていく。

4.人間でなければできない高度な判断業務、クリエイティブな仕事、接客などが、一番最後まで残る。それ以外の仕事は、技術の発展により減っていくでしょう。


つまり、仕事をしたくても仕事がなくなっていく、という状況が当分の間続くということ。

歴史上、何度も今が一番「激動の時代」と言われ続けてきた。

しかし、今度こそ、本当の意味での激動の時代がやってきた。

たった10年の間に、大半の職業が無くなる、などという事態は今までなかったからだ。


時代に乗り遅れないために…

時代の変化に対し、常にアンテナを立て、情報をとり続ける努力が今最も必要とされている。



トランプ政権の「経済力による平和」戦略

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。


今回は、国際派日本人養成講座 より、トランプ政権の「経済力による平和」戦略です。




 米国はシナの経済発展を助けることで、世界に牙を剥く虎を育ててしまった。その虎から、どう世界を守るのか。


■1.「獲物に飛びかかろうと身をかがめる虎」

 ピーター・ナヴァロ・カリフォルニア大学教授はドナルド・トランプ大統領の選挙キャンペーン時に政策アドバイサーをつとめ、政権発足後は新設されたホワイトハウス国家通商会議の委員長に就任した。そのナヴァロ氏の『米中もし戦わば――戦争の地政学』[1]が評判となっている。

『米中もし戦わば』という邦題からは開戦したらどうなるか、という軍事面を説いたように思えるが、原題の"Crouching Tiger: What China's Militarism Means for the World"の方が、よく内容を表している。

"Crouching Tiger"とは、虎が獲物に飛びかかろうと身をかがめている姿。その虎の「軍国主義」が世界にどのような脅威をもたらしているのかを説いている。シナの軍事力増強の状況を詳しく解説すると共に、それにどう対応すべきか、米国内の軍事戦略家の議論を広く紹介しながら検討している。

 その詳細は同書を読んで貰う事として、ここでは著者の主張する「経済力による平和」戦略を見てみたい。トランプ政権の対シナ政策の狙いとともに、先に訪米した安倍首相をトランプ大統領があれほどにまで歓待した理由も見えてくる。


■2.虎を育てた日米

 シナが今日のような軍事力を持つにいたったのは、アメリカ側の経済政策の失敗がある、とナヴァロ氏は指摘する。主要な失敗の一つは、2000年にクリントン大統領がアメリカ経済界の強い後押しを受け、シナのWTO(世界貿易機関)加盟を支持した事である。加盟は2001年に実現し、2002年のシナの輸出入実績は前年比22%増に跳ね上がった。

 2001年からの15年間で、シナの名目GDP(国内総生産)は8.5倍になった。その間、日本の名目GDPは14%ほどしか伸びていないので、2001年当時、日本の1/3ほどでしかなかったシナ経済規模は2016年には2.4倍にもなっている。

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 壊滅的な経済的帰結を招いたという点で、これほど誤った判断を下したアメリカ大統領は他にいない。

中国がWTOに加盟すると、 産業界のクリントン支持者たちは一斉に生産拠点を中国へ移し始め、その結果アメリカでは七万もの工場が閉鎖に追い込まれた。失業者・非正規雇用労働者の数は最終的に二五〇〇万人以上になり、アメリカの貿易赤字は年間三〇〇〇億ドル以上にまで膨れ上がった。現在、アメリカの対中貿易赤字は何兆ドルにも達している。[1, 3342]
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 当初、シナのWTO加盟を支持することは、シナが豊かになればグローバル・ルールも尊重して「攻撃的な独裁国家から平和的でリベラルな民主国家」に変わると考えられていた。その目論見は、現在、我々が目の当たりにしているように見事に失敗した。

 日本のODA(政府開発援助)支援も同様の失策である。外務省資料によれば、昭和54(1979)年に開始されてから平成25(2013)年度までに有償・無償・技術協力あわせて約3兆6553億円もの援助をしてきた[2]。その相当部分がシナの軍事力増強に使われてきた事は、弊誌も20年近く前から指摘していた。[a, b]

 日米が協力して虎を育ててしまい、今日、その虎が強大な牙を剥きだして、世界に飛びかかろうと身構えているのである。


■3.自分の食い扶持を虎の餌として与えていた日米

 シナとの貿易によって、「アメリカの製造業界は真っ二つに割れてしまった」とナヴァロ氏は指摘する。中小企業はシナの安価な輸出品で大打撃を受けた。

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 その一方で、アップル、ボーイング、キャタピラー、ゼネラルモーターズ、IBMといった、アメリカに本部を置く一握りの多国籍大企業が存在する。これら大企業は生産拠点を中国に移し、製品をアメリカ市場に輸出することによって、中国の違法な輸出補助金や搾取労働や税金の抜け穴や大甘な環境規制を利用して大儲けしている。[1, 4335]
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 この点は日本でも同様で、日銀の円高政策もあって、日本の大企業は一斉にシナに工場移転した。その結果、多くの中小企業が潰れ、国内は疲弊した。1990年代からの失われた20年とは、生産工場のシナ移転による国内の景気低迷が大きな要因の一つだった。

 日米は自分の食い扶持を減らして、虎に餌を与えた。その結果、自分自身の闘う体力が衰弱してしまったのである。


■4.「自分を吊す縄も喜んで売る」

 シナに進出した米大企業は、技術移転の面でもシナの軍事力強化に貢献した。

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 ボーイング、キャタピラー、GE、ゼネラルモーターズといった大企業が、中国で営業する権利と引き替えに「軍民両用」技術を積極的に中国へ移転している。もちろん、「軍民両用」であるからには、こうしたアメリカの技術は必然的に武器に転用され、アメリカの陸海空軍兵士に向けられることになる。[1, 2649]
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 アメリカ企業だけでなく、欧州企業も兵器関連の対中輸出禁止措置を「民間利用」という名目でかいくぐって、シナに売りつけている。たとえばドイツ製の最高級ディーゼルエンジンは、シナの潜水艦やフリゲート艦に当たり前のように搭載されている。

 ストックホルム国際平和研究所の統計によれば、フランス、イギリス、ドイツの製品だけで、シナが輸入している兵器関連品の20%近くを占めている。

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 つまり、レーニンの古い格言をもじって言えば、「資本主義者の協力者たちは資本主義者当人を吊す縄でも喜んで売るだろう」ということである。[1, 1041]
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■5.軍事技術を盗み出す

 軍事技術を得るもう一つの手段は、直接、盗み出すことである。

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クリントン政権下の一九九〇年代、中国はアメリカのミサイルに関する膨大な量のデータを盗んだ。気がつくと突然、中国は事実上アメリカまで到達可能な大陸間弾道ミサイルを保有していた。ブッシュ政権時代、中国はF‐35などの情報を盗んだ。オバマ政権時代には、ドローンの情報を盗んだ。・・・

何十年にもわたって何十億ドルもの研究開発費をアメリカの納税者からこっそり盗んできたのだ。[1, 1462]
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 敵のレーダーから補足できないステルス性を特長とする第五世代ジェット戦闘機F-35はアメリカでは財政赤字を理由に200機足らずの製造で中止されてしまった。しかしシナはそのコピーバージョンの開発を進めている。

 1999年、セルビア上空で米軍のステルス戦闘機が、ソ連製のミサイルで撃ち落とされた時、シナ人スパイは住民の家を訪ね歩き、散らばった残骸を掻き集めた。こうしてステルス技術の多くがシナの手に渡った。残りの技術はハッカー行為によって盗み出された。

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 二〇〇七年、中国のサイバー軍団はペンタゴンに不正アクセスして統合打撃戦闘機に関する機密情報の多くを持ち去ったばかりでなく、F‐35製造に協力していたイギリス最大の防衛契約企業BAEにも侵入し、そうとは知らないBAEから第五世代戦闘機の設計や電気システムや性能に関する重大データを盗み出した。[1, 11236]
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■6.虎の牙から目をそらせる戦略

 こうして虎を育ててしまった事が、なぜアメリカの政界で問題にならないのか。

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 ワシントンの政治家の多くは、成長を続ける対中貿易に既得権を持っているアメリカの多国籍企業から寄せられる多額の選挙献金にも大きく依存している。[1, 1636]
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 シナ政府自体も、直接、膨大な資金を使ってアメリカの政治家を動かしている。米中委員会委員マイケル・ウェッセルは次のように証言している。

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 ここワシントンでは、彼等は政治力を伸ばそうとしている。中国企業はカネをばらまき、法律事務所を雇い、ロビー団体を雇い、パーティーを主催するなど、ふつうの特定利益団体がワシントンで勢力を伸ばすためにやるようなことをすべておこなっている。 [1, 4382]
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 米政府も政権維持のためには、虎が育ちつつあることを認めたがらない。

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・・・ホワイトハウスも議会も、中国が着実にアメリカとの軍事力の差を縮めていることを正式に認めたがらない。そんなことを認めれば、世論が厭戦ムードに傾き予算状況がすでに逼迫している今、何らかの行動が必要になってしまうからである。 [1, 2639]
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 トランプが表向きはアメリカの工場の国内回帰を訴えて、経済面のみを米国民にアピールするのも、このためだろう。その陰で黙って虎を締め上げようという戦略ではないか。


■7.虎の「猫なで声」

 シナという利巧な虎は牙を隠すために、マスコミや、教育、映画にまで影響力を行使している。

 マスコミに関しては、シナ政府は自分に都合の悪いニュースを伝えるジャーナリストに、ビザ発給を拒否して圧力をかける。シナ脅威論に対して長年ハト派の立場を貫いてきた『アトランティック』誌のジェームス・ファローズは、「中国政府の怒りっぽさを知っていた」ため、それに配慮した記事を書いていたと認めた。[1, 5281]

 映画やテレビでもシナの巨大市場で売れるよう媚びを売った作品が出るようになった。SF映画『ゼロ・グラビティ』では、宇宙で遭難した飛行士が、シナの宇宙船『神船』に乗り移って地球帰還に成功するというわざとらしいシナリオだった。

 同じくSF映画『2012』は地球全体が地殻大変動で数千メートル級の巨大津波に襲われる中、シナ政府が人類のために作った「ノアの箱船」で、主人公たちが救われる、というシナリオである。「さすが、中国!」などという歯の浮いたようなセリフに唖然とした記憶がある。

 さらに、全米の資金難に苦しむ小学校から大学まで、シナ政府が資金を出している孔子学院がシナ語やシナ文化の授業を行っている。「中国のプロパガンダや主義主張をアメリカの子供たち、つまり、最も影響を受けやすい世代のアメリカ国民に植えつけようとしている」と、米国内の一部では批判が起こっている。

 冷戦時代のソ連は強大な軍事力を持っていたが、キューバ危機等、その牙を隠しもしなかったので、レーガン政権のもとアメリカ国民も一致団結して対抗できた[d]。しかし、シナはもっと頭の良い虎で、爪や牙を隠して「猫なで声」で世界を騙しているのである。


■8.「経済力による平和」戦略

 こういう虎を大人しくさせようというのが、ナヴァロ氏の「経済力による平和」戦略であり、それを理解するとトランプ政権の政策の狙いが見えてくる。氏は言う。

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 アメリカの国家安全保障とアジアの平和のために取るべき方策は明らかに、中国製品への依存度を減らすことだと思われる。何と言っても、このような方策によって中国との貿易関係の「リバランス」を図れば、中国経済とひいてはその軍拡は減速するだろう。さらに、アメリカとその同盟諸国が強力な経済成長と製造基盤を取り戻し、総合国力を向上させることもできる。 [1, 5281]
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 トランプは大統領選を通じて、「中国からの輸入品に45%の関税をかけろ!」と主張しており、当時は有権者の歓心を買うためのポーズだろうと考えられていた。しかし、政権発足後はシナの道路舗装材、肥料原料、衣料生地などに矢継ぎ早に数百%もの反ダンピング課税をかけており、いよいよその戦略を発動させたようだ。

 さらに法人税率を下げて、海外(主にシナ)に流出していた工場と雇用を呼び戻すこと、知的財産権の保護を手厚くし企業秘密、軍事機密の窃盗を許さないようにすることも、この戦略に含まれている。

 日本などとの同盟関係については、ナヴァロ氏は次のように結論づけている。

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 アジアの平和と繁栄を持続させるためには、台頭する中国の力を相殺してバランスを取るための強力な同盟が必要だし、そのためには、アメリカがアジアの諸問題にもっと積極的に関与することが不可欠である。[1, 4296]
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「強力な同盟」の中心はもちろん日米同盟である。日米で虎への餌を断ち、それを互いの体力をつけるために使う。トランプ大統領が安倍首相をあれほど歓待したのも、こういう戦略から見れば当然だろう。
(文責:伊勢雅臣)

「希望の同盟」対「憎悪の同盟」安倍首相の真珠湾スピーチから

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リペアショップ鹿児島店の坂元です。


国際派日本人養成講座 ■■より、

「希望の同盟」対「憎悪の同盟」 ~ 安倍首相の真珠湾スピーチから

 日米同盟はシナ・北朝鮮の野望から世界を救う「希望の同盟」です。



■1.「1人、ひとりの兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた」

「耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い静かな入り江」

 ハワイのうららかな日射しに照らされた真っ青な海が目に浮かぶようだ。平成28年12月27日、安倍首相の真珠湾でのスピーチの出だしである。

 その真珠湾に眠る米軍兵士たちに、首相は思いを馳せる。

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 耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と、波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます。あの日、日曜の朝の、明るく寛(くつろ)いだ、弾む会話の声。自分の未来を、そして夢を語り合う、若い兵士たちの声。

 最後の瞬間、愛する人の名を叫ぶ声。生まれてくる子の、幸せを祈る声。一人ひとりの兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や、恋人がいた。成長を楽しみにしている、子供たちがいたでしょう。

 それら、全ての思いが断たれてしまった。その厳粛な事実を思うとき、かみしめるとき、私は、言葉を失います。その御霊(みたま)よ、安らかなれ――。思いを込め、私は日本国民を代表して、兵士たちが眠る海に、花を投じました。[1]
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 慰霊とは、まさに戦いで亡くなった人々のありし日に思いを馳せ、その人のかけがえのない未来が失われてしまった事を悼む心から始まる。


■2.「勇者は、勇者を敬う」

 かつての敵どうしが、こうして互いの英霊に哀悼の誠を示すとき、和解が訪れる。

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 昨日、私は、カネオヘの海兵隊基地に、一人の日本帝国海軍士官の碑(いしぶみ)を訪れました。その人物とは、真珠湾攻撃中に被弾し、母艦に帰るのを諦め、引き返し、戦死した、戦闘機パイロット、飯田房太中佐です。

 彼の墜落地点に碑を建てたのは、日本人ではありません。攻撃を受けていた側にいた、米軍の人々です。死者の、勇気を称え、石碑を建ててくれた。碑には、祖国のため命を捧げた軍人への敬意を込め、日本帝国海軍大尉(だいい)と、当時の階級を刻んであります。

 The brave respect the brave. 勇者は、勇者を敬う。アンブローズ・ビアスの、詩(うた)は言います。

 戦い合った敵であっても、敬意を表する。憎しみ合った敵であっても、理解しようとする。そこにあるのは、アメリカ国民の、寛容の心です。[1]
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 国のために殉じた人々を互いに悼む慰霊こそ、和解への道である。


■3.「和解の力」

 こうした慰霊を礎(いしずえ)として、日米は強固な同盟関係を築いてきた。

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 あの「パールハーバー」から75年。歴史に残る激しい戦争を戦った日本と米国は、歴史にまれな、深く、強く結ばれた同盟国となりました。

 それは、いままでにもまして、世界を覆う幾多の困難に、共に立ち向かう同盟です。明日を拓く、「希望の同盟」です。私たちを結びつけたものは、寛容の心がもたらした、the power of reconciliation、「和解の力」です。

 私が、ここパールハーバーで、オバマ大統領とともに、世界の人々に対して訴えたいもの。それは、この、和解の力です。戦争の惨禍は、いまだ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。寛容の心、和解の力を、世界は今、今こそ、必要としています。

 憎悪を消し去り、共通の価値の下、友情と、信頼を育てた日米は、今、今こそ、寛容の大切さと、和解の力を、世界に向かって訴え続けていく、任務を帯びています。日本と米国の同盟は、だからこそ「希望の同盟」なのです。[1]
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■4.「リメンバー・パール・ハーバーの意味を反転させ上書きした」

 安倍首相は真珠湾の光景に戻って、スピーチを締めくくる。

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 私たちを見守ってくれている入り江は、どこまでも静かです。パールハーバー。真珠の輝きに満ちた、この美しい入り江こそ、寛容と、そして和解の象徴である。

 私たち日本人の子供たち、そしてオバマ大統領、皆さんアメリカ人の子供たちが、またその子供たち、孫たちが、そして世界中の人々が、パールハーバーを和解の象徴として記憶し続けてくれることを私は願います。[1]
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「リメンバー・パール・ハーバー(真珠湾を忘れるな)」とは、日本軍の真珠湾攻撃を「卑怯な騙し討ち」として、フランクリン・ルーズベルト大統領が米国民の憎しみを煽った言葉だった。そのパールハーバーを、安部首相は「和解の象徴として記憶し続けて」と訴える。

 メールマガジン「政治の本質」No.326で、筆者のロベルトさんは「リメンバー・パール・ハーバーの意味を反転させ上書きした」と評した[2]。安部首相の崇高な願いを無視して、この言葉を復讐心を込めたまま使い続けることは、「寛容の心」を持たない人間の仕業となった。


■5.感謝の声と憎悪の声と

 安部首相は演説後、真珠湾攻撃を経験した元米兵3人に歩み寄り、一人ひとりを抱擁した。最年長のアル・ロドリゲスさん(96)は各国メディアに取り囲まれて、「首相が来てくれて本当に感謝している。これは和解(の象徴)だ」と話した。[3]

 アメリカの代表的なニュース放送局CNNは、安部首相の真珠湾訪問を「歴史的訪問」と報じ、75年前の真珠湾攻撃を近くで目撃していたというロバート・リー氏(95)の「安倍首相の真珠湾訪問は、日米関係の『癒しの最高潮』だ」という言葉を紹介した。[4]

 一方、シナ外務省は、安部首相の演説について、「アジアの被害国にとっては、巧妙なパフォーマンスを何度繰り返しても1度の誠実な反省に及ばない」と、例のごとく謝罪要求を持ち出した。韓国の聨合ニュースも「戦争への謝罪はおろか、反省にさえ言及しなかった点で、日本の侵略を受けたアジアの被害国の反発は少なくないと予想される」と、同工異曲の批判を繰り返す。

「アジアの被害国」と言っても、こういう声に同調するのはシナと南北朝鮮の特定アジア3国のみであることは、すでに明らかとなっている。しかも、いままで何度、日本が謝罪しても、繰り返し謝罪や反省を求めるその魂胆は、世界の人々に知れ渡っている。

 首相の演説には、こうした声に対する先手が打たれていた。

__________
戦争の惨禍は、いまだ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。寛容の心、和解の力を、世界は今、今こそ、必要としています。[1]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 シナや韓国のあくなき謝罪要求は、「憎悪が憎悪を招く連鎖」に囚われた声として、世界の人々から見下される事になる。


■6.ウォール・ストリート・ジャーナル紙の称賛

 安倍首相のスピーチに関する新聞報道の中で、これはと思ったのが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の論評である。アメリカを代表する経済紙だが、保守派の見識を語る新聞でもある。

「安倍首相が真珠湾で示した日本の価値 安倍首相が率いる日本は米国の安全保障上の最重要パートナー」と題した社説で、そのイントロから力が入っている。

__________
 安倍晋三首相による27日の真珠湾訪問は和解の象徴だ。日米関係の重要性が増している現下の情勢が、今回の訪問をとりわけ劇的にしている。真珠湾攻撃から75年が経過し、北朝鮮の核兵器と中国の修正主義的な野望が太平洋地域に脅威を与えるなか、日本は米国にとって安全保障上の最重要パートナーだ。[5]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 社説は、安倍政権が日本国内の抗議デモや国会での乱闘騒ぎを押しきって安全保障関連法を成立させて、自衛隊が米軍や他の友好国を守れるようにした事、防衛費を少ないながらも着実に増加させ、インド、台湾、東南アジア諸国などと関係強化を図った事を説明した後で、こう結んだ。

__________
 昨年の米議会での演説や今回の真珠湾への訪問を持って、安倍氏はこの事実を高らかに見せつけた。このことは称賛に値するだろう。11月のトランプ氏との会談も友好的なものに見えた。アジアの平和と発展にとって明るい兆しだ。[5]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 アメリカの保守派を代表する新聞が、安倍首相の努力をここまで高く評価しているのである。シナの膨張主義を抑え込むべく、日米同盟と自由主義陣営との連帯を強化するという安倍首相の「希望の同盟」は、しっかりと受けとめられている。


■7.「憎悪の同盟」

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙の「北朝鮮の核兵器と中国の修正主義的な野望が太平洋地域に脅威を与えるなか」とは、日米のみならず、自由世界が抱える最大の問題を的確・簡潔に表現している。シナと北朝鮮こそ「憎悪が憎悪を招く連鎖」の筆頭だろう。「希望の同盟」になぞらえて、この2国を「憎悪の同盟」と呼ぼう。

 この二カ国は共産主義の看板をいまだに下ろしていない。もともと共産主義は、資本家階級に搾取される労働者階級という構図で、人々の憎しみを煽り立てて、エネルギーとしてきた。この共産主義陣営という「憎悪の同盟」の最後の生き残りがシナ、北朝鮮なのである。

 さらに、現在のシナ政権も、北朝鮮の独裁者一族も、自らの正統性を「抗日」に求めてきた。自分たちは日本を追い出した功労者だとして自らを正当化し、日本への憎悪を煽り立てることで国民を自らの政権に従わせてきた。この点は韓国も同類である。[a]

 安倍首相の言う「世界を覆う幾多の困難」の最大のものは、この「憎悪の同盟」が世界の平和と安定を脅かしている事である。それに立ち向かうのが「希望の同盟」の使命である。

「希望の同盟」とはいかにも明るい語感を持つが、もし「憎悪の同盟」に負ければ、日本も台湾も、東南アジア諸国も、チベットやウイグルのように絶望的な状況に陥る。さらにはオーストラリア、ニュージーランド、インド、そしてアメリカまでもが明日への希望を脅かされる。そして、シナや北朝鮮の人民自身の、現政権の圧政から自由になるという希望も永久に失われる。

 そういう意味で、「希望の同盟」が一歩誤れば、世界が絶望の淵に沈むという背水の陣に立たされているのである。


■8.「希望の同盟」は日米両国にとって歴史的必然

 安倍首相の言うとおり、「憎悪を消し去り、共通の価値の下、友情と、信頼を育てた日米」だが、この「共通の価値」とは、自由と民主主義のことである。しかし、戦後の日本がアメリカから「自由と民主主義」を学んだと考えるのは正確ではない。

 弊誌922号「アメリカの国体、日本の国体」ではこう述べた。

__________
 アメリカの国体が「自由を求める人びとの国」であるとすれば、日本の国体は「一つ屋根の下の大家族」である。[b]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 わが国の国民は「一つ屋根の下の大家族」の中で、「大御宝」として大切にされてきた。およそ、わが国ほど「人民を圧政下におく独裁者」の少なかった国は希であろう。

 その中で、拙著『世界が称賛する 日本人が知らない日本』の第三章で述べたように、「自由」は日本の政治伝統であった[c]。その土壌があったからこそ、戦後の自由民主主義も何の抵抗もなく短期間に根づいたのである。

 アメリカは国民の自由、日本は国民の幸福と、それぞれの国体は違えど、シナや北朝鮮のような圧政が支配する独裁政治体制は、日米共に天を抱くべからざる敵である。ここにこそ「希望の同盟」が日米両国にとって歴史的必然である理由がある。

 その日米が先の大戦で互いに戦うはめになったのは、それぞれの政府内部にソ連のスパイが入り込んで、両国を誤った戦いに引きずり込んだからだった。[d]

 現代も「憎悪の同盟」は日本国内に触手を伸ばしている。偏向マスコミ、偏向教育、反基地闘争などは「憎悪の同盟」の工作である。我々は国内外で「憎悪の同盟」と戦っていかなければならない。
(文責:伊勢雅臣)

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