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アーカイブ【under's high vol.16 歴史はめぐるもの・豊穣の薩摩】

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「歴史はめぐるもの」



―豊穣の薩摩

 全国でも屈指の農業県、鹿児島。それは温暖な気候や豊かな自然、地理的条件を考えれば当然のことと思いがちですが、ご存知の通り、鹿児島は火山が多く、シラス台地のような火山灰性土壌に覆われています。その多くは作物が育ちにくい土地でした。現在のような実り豊かな鹿児島になるまでに、先人達はどのような事をしてきたのでしょうか。

 まずは作物を育てるために必要な水の問題。特に日本人の主食である米作りには不可欠なものです。それを確保するために県内各地で灌漑事業が行われました。江戸時代では加治木の「うそぬき隧道(池田助右衛門)」や横川の「黒葛原新田(鬼塚良義)」、明治から昭和にかけては志布志市有明の「蓬原台地」「野井倉台地」の開田などが知られています。乾いた土地を潤すためには、何キロも離れた場所から水を引かねばならず、トンネルを掘って水路を通さなければならない所も多かったようです。もちろん現代のように機械はないので、つるはしやのみを使い、人力で掘り進めなければならない大変な工事でした。

また、乾いた土地とは逆に、「大口目丸の排水工事(堀之内良眼房)」や川内「高江新田(小野仙右衛門)」などのように、水はけが悪い土地や沼地の整備も行って、水の問題を解決していきました。

 そして土の問題。火山灰性土壌は土に含まれる養分が少なく、痩せた土地なので肥料を施さなければなりません。肥料には牛馬糞、菜種の油かす、干鰯や獣骨粉などが用いられていたようです。例を挙げると、マラソンで有名な指宿の菜の花。電気やガスがなく、石油もまだ使われていない時代。菜の花から取れる菜種油は貴重な資源で、その油かすは肥料としても使える非常に商品価値の高い作物でした。その栽培を可能にしたのが獣骨粉の肥料で、そこには農家だけでなく、獣骨粉肥料を運んだ海運商人達の活躍もあったようです。

これらの外にも、「カラ芋」を伝えた(前田利右衛門)や「国分たばこ」の(服部宗重)など、有名無名を問わず、数えきれないほど多くの先人達のおかげで、鹿児島は豊かな農作物に恵まれた土地となりました。それらはどれも、そこに住む人々が暮らしを良くするため、豊かな土地にするために行ってきた積み重ねの歴史なのです。

 昨今の農業ブームや食の安全、雇用、食料自給率向上などで見直された農業ですが、田や畑に若者の姿は殆ど無く、昨年の激しい気候変動やTPP問題など課題は山積みです。

世界では人口の爆発的増加による食糧危機が叫ばれ、それに備えて国外に農地を確保しようという国まで現れました。

当然のことですが、人間はものを食べて生きています。私達日本人は20年30年先、どこの何を食べて生きているでしょうか?そもそも食べ物を確保できているのでしょうか?私達をその危機から助けてくれるのは、先人達の積み重ねの歴史だと思います。そしてその歴史にもう一枚積み重ねて次の世代に引き継いで行くのは私達なのです。

text by kentaro.

アーカイブ【under's high vol.16/SWUNG】

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スワングさんの広告デザインはいつも先方から頂いているのですが、今回は、連絡先も書いていないというこちらも驚いたデザインとなりました。そんな遊び感のあるデザインをいつも僕らも楽しみにしています。

GURUGURU UZUMAKI UZUMAKI GU~RU GURU

furniture&woodcraft…のお店です。


オーダー家具、インテリア工房「スワング」…木製の家具と雑貨。テーブル、椅子、飾り棚etc… オリジナルデザインの様々な家具をサイズや雰囲気など、ご要望に応じて製作しています。

HPでは今まで作られた個性的かつ木の温もりを感じる家具や製作の工程などを見る事が出来ます。
【スワングHP・木製の家具と雑貨】 
基本的に御注文をいただいてからの製作となりますので、HPを見られて、もしご興味を持たれた方は、お気軽にメールにてお問い合わせください。
HPにて御紹介の家具のサイズ、材料その他引き出しや棚など変更可能ですし、オリジナルのフルオーダーも承ってます。
また、作品のいくつかはアトリエに展示してありますので、こちらにおこしいただいて見て頂く事も可能です。(アトリエは留守の場合も多いので、御連絡いただいてからのほうが確実です。)

ブログの方も是非、ご覧になってみて下さい。


【スワングBLOG・Low-Hi】 

アトリエ/ショールーム 鹿児島市田上6-4-8

OPEN am 11:00~19:00
定休日 不定・波しだい.

tel 099-251-6978 moble 090-2711-9428
FAX (OFFICE)  099-251-6978
【スワング・メールアドレス】 info@swung.jp

【SWUNG map】

アーカイブ【under's high vol.16 HEXE・Wonder Last Queen.】

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―Wonder Last Queen.



2月7日~18日、マルヤガーデンズ4Fのガーデン4にて、「Wonder Last Queenの世界観」と称しまして、HEXE TATTOOのHitomiさんとmatildaさんによる、キャンドルとモヘアのアクセサリーの展示、販売とHEXE TATTOOのT郎さんの絵が展示されておりました。

このページは広告ページでもあり、世界観を表現したものとなっております。

※こちらのイベントは終了しています。

また、東京の伊勢丹新宿店にて開催される、NIPPON VISION4 に出展していたり、こちらは巡回展という事で「D&DEPARTMENT」さん、全国6店舗(北海道、長野、東京、静岡、大阪、鹿児島)を5月~8月巡回予定との事です。

機会ございましたら、是非、見てみて下さい。

【Wonder Last Queen blog】

アーカイブ【under's high vol.16 対談・宮崎駿の美学】

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■宮崎駿の美学

井原慶一郎(以下、I) これまでの対談の基底となっているテーマのひとつに「デジタル化、フラット化、ヴァーチャル化した世界のなかで、いかにして生活のリアリティを再構築するか」という問題があると思います。そのなかで直接的または間接的に言及してきたのが「宮崎駿の美学」だったような気がします。そこで今日は宮崎氏の作品についてオタク的ではない観点から語ってみたいと思います。宮崎氏の発言(酒井信『最後の国民作家 宮崎駿』文春新書を参照)を読むと、氏が社会のヴァーチャル化や現実感の希薄化について強い警戒感をもって仕事をされているのがわかりますね。

大寺聡(以下、O) アニメを見せてはいけないという風潮のなかで、宮崎氏は作り手としてジレンマを抱えていると語っていますね。ですから、子どもには現実的な体験をさせたいという気持ちがあってアニメを作っている。実際には「宮崎作品を何十回も観た」という人を育ててしまっていますが、『となりのトトロ』で描いたような生活を実践して欲しいというのが本音なのだと思います。僕も、宮崎氏のそういう部分に影響を受けて田舎暮らしをしている部分があります。

I 宮崎氏には作品を作るうえで「生産と労働」の問題を最低限踏まえないといけないという意識があるようですね。前掲書でも「僕自身としては、ものをつくる人間と消費する人間との関係といいますか、資本と労働の関係とか分配の問題とかも含めまして、そこであいまいな態度をとらないということを最低の根拠として仕事をしていこうと思っています」という宮崎氏の発言が紹介されています。

O いわゆるロボットアニメでも整備士がきちんと描かれていないとダメだとか、自然との関係もそうなんですが、対象と人間の間のある意味「本来あるべき状態」がテーマですよね。『風の谷のナウシカ』や『借りぐらしのアリエッティ』などで虫と対話するシーンが繰り返し描かれているのも、現代の子どもが土や虫に触れないという「不自然さ」から生まれているのだと思います。

I 『エヴァンゲリオン』にしても、冒頭で出てくる巨大な地下都市がどういった経済基盤で造られているのかと考えてしまうと謎で、もうそこから作品世界に入っていくことができなくなります。

O その辺のリアリティはまったく無視して急に世界が出来上がっているものが多いですよね。

I 宮崎氏も対談のなかで「『マクロス』に出てくる戦闘機なんていったら、一機作ったらどのくらいかかるのか。それがいったいどういう経済基盤で作られているんだろうと考えると、目がくらみませんか?」といっています。ここに違和感をもつか、もたないかというのが分かれ目になるでしょうね。

O 分かれ目ですよね。宮崎アニメが広く受け入れられているのは、予備知識の必要がなく世界に入っていける部分が大きいと思います。オタク向けではない。『崖の上のポニョ』でも、パソコンや携帯といったものは一切出てきませんが、五才の主人公(宗介)は発光信号で父親とコミュニケーションできるし、ちゃんとマッチも擦れるし、家には発電機もある。現代人が頼りがちな道具を排除している部分は、物語の主軸ではないのですが、すごく丁寧に描かれています。結局ポニョと宗介の恋愛みたいなものが中心になって話が進みますが、宮崎氏が言いたいところは、それ以外の部分が大きいと思うんです。町が水没しますが、あれも『ルパン三世 カリオストロの城』からずっとつながっていて「文明がリセットされる状況」の描写は繰り返し描かれています。

I そういった状況をどうやって生き残っていくかという人間の知恵が描かれているわけですね。文明の高さというより退廃だと思うのですが、これだけものがあふれると、ものに対する愛着とかリアリティがどうしても希薄になってしまいますね。宮崎氏の作品にはひとつひとつのものが丁寧に描かれていて、そこがとても共感できるところです。ポニョと宗介が食べたインスタントラーメンおいしそう、とかね(笑)。

O 『ポニョ』でハチミツを瓶から出すシーンがありますけど、ちょっとしたハチミツの向こう側の景色のゆがみとか、アニメでしかできないリアリティを追求していますよね。

I 大寺さんは宮崎アニメのなかではどの作品が一番好きですか。

O 本当に一番ショックを受けたのは『カリオストロの城』ですね。『スター・ウォーズ』以降だったので、アニメ離れしていた時期に、たまたま二本立てで『戦国自衛隊』をメインで観に行ったら(笑)、併映が『カリオストロの城』でした。「アニメかよ…」という感じで観ていたら、ぐいぐい引き込まれていって、感動して最後パンフレットを買って帰った記憶があるんですね。その時、宮崎駿という名前は全然意識していなかった。かなり後になってからあれもそうだったんだと過去の関連作を知り、点が線でつながっていく感じでした。

I 僕も小学生の時に『(新)ルパン三世』をTVで観ていて、最終回と最終回近くに二話だけものすごく引き込まれる回がありました。それが後から宮崎氏の脚本・絵コンテ・演出による作品(第一四五話「死の翼アルバトロス」、第一五五話「さらば愛しきルパンよ」)だとわかりました。

O 『カリオストロの城』で、子どもの心をつかむところはベタなアクションだったりするのですが、ドラマ部分に飽きてきた頃にそういった要素が絶妙のタイミングで入って来たりとか、アニメってこういう面白さがあるというのがてんこ盛りなんですよね。

I 僕が一番好きな作品は『紅の豚』です。唯一大人向けに作られた作品。もちろん、子どもが観ても面白いのですが、ポルコの燻し銀のセリフやジーナとの微妙な関係なんかわかるはずがない(笑)。世代交代が隠れたテーマになっていて、ポルコとフィオとの関係がいい。これは職人宮崎駿とスタジオジブリの若手アニメーターとの関係そのものです。そういった目で『アリエッティ』(米林宏昌監督)を観るとまた面白いですね。ところで、イラストレーションとアニメーションとの関係は、写真と映画の関係に近いと思うのですが、静止画で見せるのと動画で見せるのと、同じ絵でも違いますか。

O 全く違いますね。僕も一五秒くらいの動画の仕事を受けたことがありますが、全然違いますね。別物です。

I 極論を言えば、宮崎アニメの魅力は、絵の動きの魅力に尽きますね。映画館で観た『ポニョ』は、最初から最後まで動く映像の美しさに圧倒されました。

O 『ポニョ』は、オチはないに等しいです(笑)。絵の精度は上がり続けているので、それ自体が十分にメッセージとして成立している気がします。『ナウシカ』のラストはしっかりしていますね。

I 『魔女の宅急便』もそうですね。キキがトンボを救うところは、テレビ中継されて、これまで関わりをもった人たちの視線がすべて集まるようになっている。ハリウッド映画の作り方と同じですが、最後の大団円に向かってすべてが収斂していくような映画は各場面の個性を殺しますからね。

O 先ほどのリアリティの話で言うと、キャラクターが最初のアクションでうまくいかない様が丁寧に描かれるんですね。省きがちなところをわざと描く。例えば、『千と千尋の神隠し』で、千が河の神から自転車を引き出す場面で、ハンドルを縄で巻くんだけどうまくいかず、ほどけてしまう。ただそれだけなんですけど、そのひと手間を惜しまずにやっているんですよね。導入部でアウディが右折する時、3D処理であればスムーズに破綻なく曲がるところを、わざわざ手で描いたり。手描きだとやはり若干の歪みがでるんですよね。でもそれが気持ちがこちらに入って来るポイントになります。

I 宮崎氏の表現は西洋の古典的な遠近法のリアリズムから入って、それをベースにしたうえで、肉眼で見た独自の心理的なリアリズムの域にまで達していますね。テレビのインタビューで宮崎氏が、最近の若いアニメーターはキャンプで火を焚いた経験もなく、ヴァーチャルな知識で火を描こうとするから、まず生活から教えないといけないといった趣旨の発言をしていたのが印象に残っています。

O 宮崎氏はやはり体験・体感してきたことを物語の主軸にしているのが魅力ですよね。『トトロ』では、どんぐりひとつに集約されている情報が広がっていったというか、日本の里山の代表にどんぐりを選んで物語を膨らませた。『もののけ姫』でも弾丸が動物から摘出される場面が最初にありますが、あれも西洋文明のアイコンですね。銃を受け入れて失われた文化ということで物語が広がっていきます。小さなモチーフから壮大な世界を膨らませているというのが大きな特徴ですね。いわば虫の目になって観察していることが多い。そのあたりにも勿論影響を受けています。

I 話は尽きませんが、紙数が尽きましたので今日はこの辺で。

(二〇一一年一月六日)

アーカイブ【under's high vol.15 chaos mundo】

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