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鹿児島再生論 vol,2

テーマ:archive
「人」の力…古くは、「郷中教育」という薩摩独自の教育方法で育まれていた。
「嘘をつくな」「負けるな」「弱い者いじめをするな」これらの教えを核として心の強さを育み、やがてその力が日本を変えていった…
今の鹿児島はどうだろう…
どこか都会への憧れだったり、都会的なもの考えの摸倣だったり、そうした価値観で人が形成されている気がする。その結果、鹿児島を軽んじ、都会的なものへの「無いものねだり」になり、元々あった良い面を失ってきたように思える。

新しいものが出来ると物珍しさで行列が出来るが定着すると消化され、離れていく…そして、また新しいものを求める…「鹿児島には、~が無い。」「~が無いから田舎だ。」良く聞く言葉であり、今の鹿児島を象徴しているようにも思える。
その姿には、かつて培われていたはずの鹿児島の持つ熱い気概は感じられない…

僕の好きな唄にこんな歌詞がある…
「ダンスナンバーで踊り続けよう くだらない事はたくさんあるけど 誰かが決めたステップなんて関係ないんだ デタラメでいいや カッコ悪くたっていいよ そんな事、問題じゃない キミの事を悪くいうヤツは豆腐にぶつかって死んじまえ」

…多少、過激ではあるが、この歌詞の中に、僕は今の鹿児島に必要な様々な意味を感じている。
誰かが決めたステップ(固定観念や価値判断)を真似て踊るより、デタラメでもまず自分のステップで踊ろうとする姿勢…己を貫く心の強さ、そしてそれらを容認し、育もうとする空気…それらが大事なのだと思う。
その方が鹿児島らしく、本来、持っていた気質なのではないかと思う。
…確かに人と違う事をすると目立ち、悪く言われる事もあるかもしれない。が、言うだけで何も行動しない方が余程、カッコ悪い。そんなくだらない価値観を僕は否定する。

…元々、薩摩には「人をもって城をなす」という言葉があり、立派な城を作るより、人材育成に力を注ぐという気風があった。
そうした風土は最早、失われ、都会と迎合し、画一化された価値観になっていったのだろうか?
今の鹿児島には、突出すると「熱いね」と言ってどこか揶揄するような空気が作られているようにも思える。
狭い視野の中で、今、皆が感じているのは肯定ではなく、鹿児島への否定となっている気がする。 
人は他者から肯定される事で自らを肯定し、成長していく…それと同じく、人も街も自らを肯定し、成長していかなければならない。

自らのアイデンティティの一部として、鹿児島を肯定し、流行りに流されるだけではなく、好奇心を持って自分の個性を伸ばす努力が必要なのだと思う。
 そして大人達はその感性をより大きく育ませるよう見守っていかねばならない。
…そうして育まれた「人」や「感性」は多様性を生み出し、やがて新しい鹿児島の文化を作って行くだろう。

恐れる事はない。デタラメでもいい。自分のステップを好きに踊ればいいのだ。それが未来に繋がっていくのだから… そう、かつての先人たちのように…

【続く】【under's high vol,2 2007.5月発行号より抜粋)

TEXT BY CHABIN.

鹿児島再生論 vol.1

テーマ:archive
鹿児島の繁華街「天文館」映画館が無くなり、タワーレコードも姿を消した…
あとに残り、増え続けているのは、お手軽な娯楽施設だけだ。
鹿児島独自の街の姿は既に無くなり、どこにでもある街へと姿を変えた。

文化の無い街… そう評すれば良いだろうか?
これも「格差社会」の1つの弊害であろうか?
今、経済面での格差が騒がれているが、真に恐ろしいのは、経済の格差だけではない。
引いては、地域の格差になり、それが文化の格差、そして人の品格としての格差が広がっていく事なのだと思う。

すなわち、格差の「負の連鎖」だ。
鹿児島の文化の衰退は、この流れを如実に表しているような気がする。
文化とは、人の感性の集合体ともいえる。文化が低下する事は人の心が貧しくなっていく事に他ならない。文化の低下=活気の低下ともいえる。

感性、多様性…可能性を持った人たちが増え、育まれる事により、そこから様々な文化が派生し、発展していく…活気とは、物ではなく、人の力で生み出される。

これまでのように、ただ、人が差し出すもの…大資本による娯楽や施設といったものを口を開けて待っているより、自ら活気を生み出す強さや感性を育んでいかねばならないと思う。

「人」を育み、感性を発展させていく事…まず、そこから鹿児島の再生が始まる気がするのだ…

 【続く】 TEXT BY CHABIN.

【under's high vol,1(2007 2月発行号)より抜粋】




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